好きな漫画を読み続けたいけど、お金がどんどん出ていく
連載中の漫画を追いかけていると、気づけば毎月の出費がかなりの金額になっていた、という経験はありませんか。1冊500〜600円程度でも、複数の作品を同時に読んでいると、あっという間に月1万円を超えることもあります。「漫画は趣味だから仕方ない」と割り切れるうちはいいですが、続刊が何十巻にもなると、コレクションを揃えるだけでも相当な費用がかかります。
でも、漫画を諦める必要はまったくありません。ちょっとした買い方の工夫や、読む方法の見直しをするだけで、同じ作品を楽しみながらも出費をぐっと抑えることができます。ここでは、漫画好きなら知っておきたい「賢い読み方・買い方」をていねいにお伝えします。
まず自分の「漫画との付き合い方」を整理してみよう
節約を始める前に、少しだけ立ち止まって考えてほしいことがあります。それは「自分は漫画をどう楽しみたいのか」という点です。これを整理するだけで、どの方法が自分に合っているかがぐっとわかりやすくなります。
手元に置いておきたい作品か、読めればいい作品かを分ける
漫画には大きく分けて2種類の付き合い方があります。ひとつは「手元に置いておきたい・何度でも読み返したい」作品。もうひとつは「ストーリーを追いたいけど、読んだらそれでいい」作品です。
前者は購入して手元に残す価値があります。後者は、電子書籍や読み放題サービス、あるいは図書館などを活用することで、費用をほぼゼロにすることも可能です。この2つをきちんと分けずにすべて購入してしまうと、本棚はあふれ、お財布も苦しくなる一方です。
「なんとなく買っている」習慣を見直す
書店に寄るたびについ手に取ってしまう、新刊通知が来たら反射的に買ってしまう、という方は少なくありません。こうした「習慣的な購入」は、気づかないうちに大きな出費になっています。まずは1ヶ月分のレシートや購入履歴を見直して、「本当に読んだか」「満足したか」を確認してみることをおすすめします。
紙の漫画を賢く買う方法
紙の漫画ならではの手触りや、本棚に並べる満足感は格別です。それを手放さずに節約するための方法をご紹介します。
中古書店(古本屋)を積極的に活用する
ブックオフをはじめとした中古書店では、新刊の半額以下で漫画を入手できることがよくあります。完結済みの作品であれば、まとめ買いで全巻を揃えても驚くほどリーズナブルです。
特に「気になっているけど全巻買うのはちょっと勇気がいる」という長編作品は、中古で試し読み感覚で最初の数巻を買ってみるのが賢い方法です。面白ければ続きを揃えればいいですし、合わなければそこで止められます。
また、中古書店では「100円コーナー」が設けられていることも多く、旧作名作がお手頃価格で並んでいます。まだ読んでいない名作漫画を発掘する場としても活用できます。
フリマアプリ・ネットオークションで状態のいい中古を探す
メルカリやラクマなどのフリマアプリでは、ほぼ新品同様の漫画が定価より安く出品されていることがあります。「読んだら売る」スタイルで管理している方が出品することが多いため、状態のいいものが見つかりやすいです。
さらに「全巻セット」での出品も多く、1冊ずつ集める手間なく一気に揃えられる点もメリットです。ただし、配送状態によって傷がつく場合もあるため、出品者の評価や梱包の丁寧さは事前に確認しておきましょう。
読み終えたら売ることも視野に入れておく
「買った本は手放したくない」という気持ちはわかりますが、一度読んで満足した作品をずっと手元に置いておくのは、スペースとお金の両方が無駄になっている可能性があります。読み終えたらフリマアプリや中古書店に売り、その売上で次の漫画を買う、というサイクルを作ると、実質的な出費をかなり抑えることができます。
状態よく保管しておけば、買値の50〜70%で売れることもあります。大切に読む習慣がつくという副次的な効果もあります。
電子書籍を活用してさらに賢く節約する
電子書籍は「本棚がいらない」「すぐ読める」という利便性が注目されますが、実は節約の観点でも非常に優れた選択肢です。
電子書籍サービスのセールやポイント還元を使い倒す
ebookjapan、コミックシーモア、Renta!、BookLive!など、電子書籍サービスでは頻繁にセールが開催されています。50%オフや70%オフといった大幅値引きも珍しくなく、タイミングを合わせて購入するだけで出費を半分以下にすることができます。
また、ポイント還元率が高いサービスを使えば、実質的に割引購入と同じ効果が得られます。例えば「購入額の40%がポイントで戻ってくる」キャンペーンを利用すれば、次の購入にそのポイントを充てられます。いくつかのサービスに登録しておいて、セール情報をチェックする習慣をつけるだけで、年間でかなりの節約になります。
1巻無料・試し読みを徹底活用する
多くの電子書籍サービスでは、1巻が無料公開されている作品が豊富にあります。気になった作品はまず無料で読んでみて、「続きが読みたい」と思ったものだけに課金するというスタイルが理想的です。
「面白いかどうかわからないまま買ってしまう」という無駄遣いを防ぐために、試し読み機能は積極的に使いましょう。紙の漫画ではなかなかできない体験です。
読み放題サービスを上手に使う
「マンガ読み放題」のサービスは、月額料金を払えば対象作品が読み放題になる仕組みです。代表的なものにKindle Unlimited、マンガほっと、ピッコマのチャンネルなどがあります。
読み放題に向いているのは、「気になっているけど全巻買うほどではないかも」という作品や、完結済みの長編作品です。月額料金以上の本を読めれば、それだけでお得になります。
ただし、読み放題サービスはすべての漫画が対象になるわけではありません。人気の新刊や連載中の作品は対象外のことも多いので、「読みたい作品が入っているか」を事前に確認してから登録するのが大切です。無料トライアル期間を利用して、実際にラインナップを確かめてから判断するのが安全です。
無料で漫画を楽しむ方法も知っておこう
お金をかけなくても漫画を楽しめる方法は、意外とたくさんあります。
公共図書館の漫画コーナーを活用する
図書館というと小説や参考書のイメージが強いかもしれませんが、多くの公共図書館では漫画も所蔵しています。特に完結済みの名作や、話題になった作品は充実していることが多いです。
予約すれば取り寄せてもらえる場合もあり、「読んでみたいけど買うまでではない」という作品を試すのに最適な場所です。無料で読めるうえに、返却すればスペースも取りません。
最近では電子図書館サービスを導入している自治体も増えており、スマートフォンやタブレットから電子書籍を借りられるケースもあります。お住まいの自治体の図書館サービスを一度確認してみてください。
漫画アプリの無料連載・無料チケットを活用する
少年ジャンプ+、マンガワン、サンデーうぇぶりなど、出版社が運営する公式漫画アプリでは、毎日無料で読めるチケットが配布されていたり、一定の話数が無料公開されていたりします。
急いで全部読まなくていい作品なら、毎日少しずつ無料で読み進めることができます。「待てば無料」という仕組みを利用すれば、お金をかけずにほとんどの作品を楽しむことも可能です。ただし、連載中の最新話をリアルタイムで追いかけたい場合には向きませんので、その点は割り切りが必要です。
複数の方法を組み合わせるのが節約の王道
ここまでさまざまな方法をご紹介してきましたが、ひとつの方法だけに絞る必要はありません。自分にとっての「大切な作品」と「気軽に楽しむ作品」をしっかり分けて、それぞれに合った方法を使い分けるのが最も賢い節約術です。
たとえば、「大好きな作品は紙で揃えて手元に置く。気になる新作は電子書籍のセールで試す。昔の名作は図書館や中古で読む。話題のアプリ漫画は無料チケットで読み進める」という組み合わせはとても合理的です。
こうした使い分けは最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば自然とそのスタイルが定着します。何より「無駄遣いをした」という後悔が減り、好きな漫画を心地よく楽しめるようになります。
節約しながらも漫画への敬意を忘れずに
最後にひとつ、大切なことをお伝えしたいと思います。節約を意識するのはとても良いことですが、漫画を作ってくれている作家さんや出版社への敬意も忘れないでほしいのです。
違法アップロードされた漫画サイトやアプリは、絶対に利用しないでください。無料で読めるように見えますが、それは作家さんの権利を侵害した違法なコンテンツです。好きな作家さんが報われるためにも、正規の方法で読むことが漫画文化を守ることにつながります。
中古書店やフリマアプリは合法的な流通であり、節約手段として十分に有効です。一方で、応援したい作家さんの作品は新刊で購入する、という選択も、読者としての大切なスタンスのひとつだと思います。
賢く節約しながらも、好きな漫画を長く楽しんでいける関係を続けていきましょう。漫画は人生を豊かにしてくれる最高のエンターテインメントです。その楽しみを、お財布の心配なく続けていける工夫を、ぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。
Photo by kian sadvandi on Unsplash