「ツールを使い分けること」自体が、仕事の邪魔になっていませんか?

議事録はGoogleドキュメント、タスク管理はTrello、情報共有はSlack、スケジュールはカレンダー……。ツールを増やすたびに「どこに何があったっけ」という時間が増えていく。これ、あなただけの悩みじゃありません。

実際に複数ツールを使い分けていたユーザーの声として、「議事録はGoogle ドキュメント、タスク管理はTrello、プロジェクトの進捗管理はスプレッドシート、社内WikiはConfluenceと、複数のツールを使い分けていました。Notionを導入してからは、これらの機能をすべてNotion上で実現できるので、ツールを切り替える手間がなくなりました」という報告があります。

この記事では、タスク管理から情報整理まで一本化できるツール「Notion」について、実際の使用感・料金・デメリット・他ツールとの違いまでフラットに書いています。「自分に合うかどうか」を判断するための情報として読んでもらえれば十分です。

Notionの公式サイトはこちら(無料で始められます)

Notionはどんなツールでいつからあるのか

NotionはNotion Labs, Inc.が開発した生産性・ノートテイキングアプリで、2016年に初めてリリースされ、Webおよびデスクトップ・モバイルアプリとして利用できます。

タスク管理や社内Wiki、ドキュメント作成など多くの機能を備えており、仕事で使うさまざまなツールが一つにまとまっている「オールインワンワークスペース」で、複数のツールを使い分ける必要がありません。

日本語対応については、2021年10月に日本語でもベータ版という形で使えるようになり、2022年11月には、日本語版が正式リリースされています。

料金プランは以下の4種類が用意されています。

プラン名 月額目安 主な特徴
フリー 無料 個人利用・ブロック無制限・ゲスト10人まで
プラス 1,650円〜/人(年払い) チーム利用・ファイルサイズ無制限・オートメーション
ビジネス 3,150円〜/人(年払い) Notion AI無制限・カスタムAIエージェント
エンタープライズ 要問い合わせ 高度なセキュリティ・専任サポート

Notionのフリープランは永年無料で、利用期限なくすべての基本機能を使えます。個人のタスク管理では、初歩的なtodo管理・データベースを用いた高度な管理・一部の作業を自動化したい個人〜チーム利用におすすめです。

Notionのおすすめポイント3つ

① タスク・ドキュメント・ wikiをひとつにまとめられる

Notionとは情報整理やナレッジ共有、タスク管理など、さまざまな用途で使える万能ツールです。「オールインワンワークスペース」とも呼ばれており、Notionに仕事で必要な情報やツールを集約できます。

特にタスク管理の面では、タスクを優先度に応じて並び替えたり、カテゴリごとに振り分けたりすることができるため、現在必要な作業や業務がひと目で確認できます。プロジェクトにおいても各メンバーのタスクの確認や、スケジュールについてもガントチャートのように管理できるため全体の「見える化」が可能です。

実際に導入したユーザーからは「議事録・案件管理・タスク管理がバラバラに存在していた状態を一元化でき、情報を探す手間が大きく減りました。会議後の確認や過去案件の検索にかかる時間が1件あたり10〜15分ほどから2〜3分程度まで短縮された」という声も上がっています。

② 自由度の高いカスタマイズで「自分の仕事に合った形」を作れる

Notionの大きな魅力の1つとして、柔軟なカスタマイズ性が挙げられます。ユーザーは好みのウィジェット、画像、リンク、アイコンなどを組み合わせて、自由にページやワークスペースをカスタマイズできます。

データベース機能を使えば、タスクの優先度を可視化できるタグの設定もできます。また、データベースの中に別のデータベースやNotionページも追加できるようになっているため、用途に合わせたデータの可視化や一元化に便利です。

表示形式もテーブル・カンバン・カレンダー・ギャラリー・タイムラインなど複数のビューに切り替えられるため、同じデータを「プロジェクト別」「担当者別」「締め切り順」といった視点で確認できます。

③ Notion AIで議事録・文章作成・情報検索まで対応

Notion AIはユーザーがコンテンツを書いたり改善したり、既存のノートを要約したり、トーンを調整したり、テキストを翻訳・チェックしたりする際にサポートします。

特に会議の多いチームには効果的で、Notion AIを使って議事録を作成し、要約機能を使って会話の内容が会議に参加していないメンバーにも分かりやすくなった。また、Notionの中に議事録があるという前提で動けるので情報共有が大きく捗ったという事例もあります。

AI機能はビジネスプラン(月額3,150円〜)から無制限で利用でき、フリープランでも一定回数までは試せます。

公式サイトで料金プランを確認する

使う前に知っておきたいデメリット・注意点

Notionが「万能ツール」と呼ばれる一方で、実際に使ってみると感じる不満点もあります。導入前に把握しておくと、後悔しにくくなります。

■ 学習コストが高め

Notionは機能が多すぎて使いこなすのが難しいです。使い始めてからも慣れるまでに時間がかかります。非エンジニアでも好きに使い勝手をカスタマイズできて便利な反面、組み立てる力が求められます。たくさんの機能を把握するだけでも時間がかかり、活用する前に挫折する可能性が高いです。

対策としては、まず1つの用途(例:タスク管理だけ)に絞って始め、慣れてから機能を広げるのが現実的です。

■ チーム導入時は「ルール作り」が必要

自由度が高すぎるため、ルールを決めずにチームで使い始めるとどこに何の情報があるのか全く分からないカオスな状態に陥りやすいです。情報を整理する担当者を決めるか、しっかりとした階層構造の設計を行わないとかえって情報を探すのに時間がかかります。

■ スマホでの操作性はやや劣る

ユーザーの口コミを見ると、「タスク管理は、スマホアプリで使いにくさ(UI)がある。やはり、タスク管理ネイティブアプリの方がタスク管理のUIになっている」という声もあります。スマホでの素早いメモ入力には、専用のシンプルアプリの方が快適と感じる場面もあります。

■ 複雑な表計算には向いていない

ExcelやGoogleスプレッドシートのように、データベースの数値を元に複雑な計算をしたり、リッチなグラフをサクッと作ったりするのは苦手分野です。簡単な合計(SUM)や平均(AVERAGE)はロールアップ機能でできますが、VLOOKUPのような複雑な関数やピボットテーブルは使えません。

数値分析やBI的な使い方が主目的であれば、Googleスプレッドシートや専用の分析ツールと組み合わせる運用が現実的です。

Notion・Asana・Trelloを3行で比べると

どれが良いかは「何をメインで使うか」によって変わります。

ツール名 向いているシーン 学習コスト 無料プラン
Notion 情報・タスク・ドキュメントを一元管理したい やや高い あり(個人利用で十分)
Asana プロジェクト管理を専門的に行いたいチーム 中程度 あり(10人まで)
Trello カンバンで直感的にタスクを動かしたい 低い あり

Notionは「すべてを一つに」という理念のもと、ドキュメントとタスク管理を融合させました。Asanaは「チームの可能性を最大化する」ことを目指し、高度なプロジェクト管理機能を洗練されたUIで提供しています。そしてTrelloは「シンプルさこそ力」という哲学で、誰もが直感的に使えるカンバンボードを世界に広めました。

一言でまとめると:

  • タスク管理だけでいい → Trello
  • プロジェクトをガッチリ管理したい → Asana
  • 情報もタスクも全部ひとつに → Notion

Notionの始め方(3ステップ)

難しそうに見えて、アカウント作成自体はシンプルです。以下の流れで5〜10分もあれば使い始められます。

ステップ1:アカウントを作成する

アカウント作成にはメールアドレスが必要ですが、GoogleアカウントやAppleアカウントと連携することもできます。メールアドレスで登録する場合はアドレスを入力し、送られてきた認証コードを入力します。

ステップ2:用途を選んでプロフィールを設定する

利用目的を「個人」「チーム」「学生」などから選択します。用途に合った初期テンプレートが提示されるので、ゼロから作らなくても構いません。

ステップ3:テンプレートを使って最初のページを作る

Notionには豊富なテンプレートが用意されている点も大きな魅力です。テンプレートを活用することで、利用目的にあったドキュメントを簡単に作成できます。

最初はタスク管理のテンプレートをそのまま使い、慣れてからカスタマイズするのが挫折しにくい進め方です。まずはノートページを作成し、箇条書きやチェックボックスでタスクを整理。データベースを使わずに使い勝手を試してみましょう。

デスクトップアプリ(Mac・Windows)、スマホアプリ(iOS・Android)、ブラウザのいずれからでも利用できます。ピックアップ on モバイルでデスクトップの続きから始めることも可能です。

よくある質問

Q1. 無料プランで実際どこまで使えますか?

A. フリープランは永年無料で、ブロック・ページを無制限に作成でき(個人利用の場合)、複数のデバイスで利用可能です。ゲストを10人まで招待できるので、小さなチームなら無料のままでも十分に機能します。ファイルサイズが大きいデータを多く扱ったり、Notion AIを無制限で使いたい場合は有料プランを検討するタイミングです。

Q2. チームで使う場合、何人から有料にした方がいいですか?

A. Notionを数人で利用するチーム利用タイプには、フリープランまたはプラスプランがおすすめです。個人でフリープランを利用する場合はブロック数の制限がありませんが、チーム利用の場合は「1000ブロックまでしか使えない」という制限があります。チームで活発に使う場合はプラスプラン(年払いで1,650円〜/人)が現実的な選択肢です。

Q3. 日本語で使えますか?サポートはありますか?

A. Notionの公式サイトからログインすれば、アプリのダウンロード無しで利用可能です。インターフェース、ヘルプドキュメント、テンプレートギャラリーともに日本語対応済みです。ただし、Notion AIの翻訳機能では入出力の文字数制限がなく、どんなに長い文章でもスムーズで読みやすい文章に訳してもらえます。

まとめ:Notionが向いている人・向いていない人

Notionはツールの乱立に悩んでいる人、自分なりの情報管理スタイルを作りたい人にとって、使い込むほど手放せなくなるツールです。一方で「とにかく手軽にタスクを片付けたい」「スマホで全部完結したい」という人には、最初は学習コストが壁になるかもしれません。

まず個人利用から始める場合は無料プランで問題なく、チームで本格的に活用する場合はプラスプラン以上を検討するのが現実的な判断軸です。

ForbesにはNotionを「AI’s everything app」と評する声もあり、AI機能を活用した次世代の仕事環境として注目が高まっています。

まずは無料で使い始めて、自分の仕事の流れに合うかを確かめてみてください。

Notionを無料で試してみる(公式サイト)

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash