電気代・ガス代が高すぎる…毎月の光熱費を無理なく下げる具体的な方法

検針票を見て電気代の高さに驚いた経験は、多くの方が持つものです。特にここ数年、光熱費の上昇は家計に大きな影響を与えています。

結論から書きます。電気代・ガス代を下げるには、①電力・ガス会社の乗り換えまたはプラン見直し、②エアコンやお風呂の日常的な使い方改善、③古い家電の買い替え検討の3段階に分けて取り組むのが効率的です。特に乗り換えやプラン見直しは継続的な努力なしで節約効果が得られるため、最優先で検討しましょう。

結論

電気代・ガス代を下げるには、①電力・ガス会社の乗り換えまたはプラン見直し、②エアコンやお風呂の日常的な使い方改善、③古い家電の買い替え検討の3段階に分けて取り組むのが効率的です。特に乗り換えやプラン見直しは継続的な努力なしで節約効果が得られるため、最優先で検討しましょう。

現状把握が節約の第一歩

まず最初にやるべきことは「自分たちがどのくらい使っているのか」を把握することです。

電力会社やガス会社の公式マイページに登録すると、月ごとの使用量と請求額がグラフで表示されます。一般社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の目安では、4人家族の月額電気代はおよそ12,000円程度、ガス代はおよそ7,000円程度が平均とされています(2026年4月時点)。

自分の家計がこれより大きく超えている場合、改善の余地があります。同時に重要なのが「単価」の確認です。同じ使用量でも、どの電力会社・ガス会社と契約しているかで請求額は大きく変わります。

電気代を下げるための具体的な方法

①電力会社を乗り換える

2016年の電力自由化以降、電力会社は自由に選べるようになりました。それでも地域の大手電力会社のままという人は依然として多くいます。

新電力会社への乗り換えで、年間5,000~20,000円程度の節約が見込めるケースもあります。特に電気使用量が多い家庭ほど効果が大きくなりやすい特徴があります。

乗り換え手続きはシンプルで、新電力会社のサイトで申し込みをするだけで済みます。工事は不要で停電のリスクもなく、ほとんどの場合、新電力会社が現在の契約解約を代行してくれます。

ただし注意点もあります。新電力会社によっては解約時に違約金が発生するプランもあるため、契約前の確認が必須です。また市場価格に連動するプランは、時期によって料金が上がるケースもあるので、固定料金または上限設定のあるプランを選ぶと安心です。

②現在の電力会社でプランを見直す

電力会社を変えなくても、現在の会社内でプランを変更するだけで安くなることもあります。

例えば、夜間や休日の電気料金が割安になるプランがあります。在宅ワークや夜型の生活、電気自動車を保有している場合、こうした時間帯別プランが有利になることが多いです。

一方で、日中に家にいる人が夜間割引プランに変えると、かえって高くなる可能性があります。自分の生活スタイルと使用パターンを正確に照らし合わせることが大切です。電力会社のマイページや電話窓口で「現在のプランより安いプランがあるか」を相談してみましょう。

③エアコンの効率を高める

家庭の電気使用量の中で、エアコンが占める割合は30~40%に達することもあります。ここを少し工夫するだけで、全体への効果は大きくなります。

設定温度を1℃調整することで、消費電力は約10%変わるとされています。夏は26~28℃、冬は18~20℃が推奨温度です。薄着や厚着で体感温度を調整すれば、無理なく実行できます。

次にフィルター掃除も重要です。フィルターが詰まると効率が低下し、無駄な電力消費が増えます。2週間に1回程度の掃除で、消費電力を最大25%削減できるというデータもあります。

さらに「つけっぱなし」か「こまめに消す」かについては、短時間の外出(30分以内)であれば、つけっぱなしの方が電気代は安くなることが多いです。エアコンは起動時に最も電力を消費するためです。1~2時間以上外出するなら、消した方が経済的です。

④照明をLEDに交換する

白熱電球や蛍光灯をまだ使っている場合、LEDへの交換は即座に効果が出る節電策です。

白熱電球と比べると消費電力は約80%削減でき、蛍光灯と比べても20~30%の節電が実現します。LED電球の価格は下がっており、1個あたり数百円~1,500円で購入できるようになりました。

使用頻度の高いリビングやキッチンから順番に交換していくと、費用対効果が最も高くなります。

⑤待機電力を削減する

コンセントに刺さっているだけで消費される「待機電力」は、家庭全体の電気代の約5~6%を占めるとされています。テレビ・レコーダー・電子レンジ・炊飯器・温便座などが主な発生源です。

長期間使わない家電はコンセントから抜く、またはスイッチ付きの延長コード(電源タップ)を使うだけで対応できます。毎月の節約効果は数百円程度ですが、年間では数千円に積み重なります。

ガス代を下げるための具体的な方法

①ガス会社を乗り換える

2017年のガス自由化以降、都市ガスも自由に選べるようになりました(プロパンガスはそれ以前から自由化)。電気と同様に、ガス会社の乗り換えで年間数千~10,000円以上の節約が可能なケースもあります。

特に注目すべきは「セット割」です。電力会社がガスも提供していたり、その逆もあったりします。電気とガスを同じ会社で契約することで、それぞれを別々に契約するよりも合計金額が安くなることが多いです。

ただしプロパンガス(LPガス)の場合は、ガス会社の変更が難しいケースもあります。賃貸住宅では管理会社やオーナーの許可が必要なことが多いため、事前の確認が必須です。

②お風呂の給湯方法を見直す

ガス代の中で最も大きな割合を占めるのが給湯です。特に毎日お風呂にお湯を張る家庭では、ここを少し工夫するだけで効果が出やすいです。

追い焚きを減らすことが有効です。追い焚きは浴槽全体を温め直すため、予想以上にガスを消費します。家族が続けて入浴する、浴槽にフタをして保温するといった工夫で、追い焚きの回数を減らせます。

次にシャワーの使い方にも注目してください。シャワーを出しっぱなしにしながら体を洗う習慣をやめ、必要な時だけ出すようにするだけで、お湯の使用量が大幅に減ります。節水シャワーヘッドに変えると、お湯の使用量を30~50%削減できる製品もあります。ガス代と水道代の両方を下げられるので、一石二鳥です。

③給湯器の設定温度を下げる

給湯器の設定温度を確認してみましょう。多くの家庭では出荷時のままの60℃に設定されていることが多いですが、実際の使用には40~45℃で十分なケースがほとんどです。

設定温度を60℃から50℃に下げるだけで、ガスの使用量が約10~15%減るとされています。熱めのお湯が好きな場合でも、55℃前後に設定して試してみると、節約効果が実感できます。給湯器のリモコンで簡単に変更できます。

④コンロの火加減を調整する

鍋ややかんを加熱するとき、炎が鍋底からはみ出ているのであれば「火が強すぎる」状態です。炎が鍋底に当たるちょうどいいサイズが、最も効率よく熱が伝わり、ガスの無駄がありません。

また、鍋に水垢や汚れが付着していると熱の伝わりが悪くなるため、定期的に清潔を保つことも節約につながります。小さな工夫ですが、毎日の積み重ねで差が出てきます。

光熱費を根本的に下げるアプローチ

家電の買い替えを検討する

古い家電は最新のものよりも消費電力が大きいケースが多いです。特に10年以上使っている冷蔵庫・エアコン・洗濯機は、省エネ性能が格段に進歩しています。

例えば、10年以上前の冷蔵庫と現在の省エネ冷蔵庫では、年間の電気代が5,000~10,000円程度異なるケースもあります。購入費用はかかりますが、長期的には買い替えた方が得になることもあります。

家電量販店で見られる「統一省エネラベル」の星の数や年間消費電力量を比較する習慣がつくと、購入時の判断材料になります。

断熱と保温を工夫する

エアコンをどんなに工夫しても、部屋の断熱が弱ければ効率が悪くなります。特に冬場は窓まわりから熱が逃げやすいです。

断熱カーテンや窓の断熱フィルムは、数千円~10,000円程度で購入できます。これらを使うだけで部屋が暖まりやすくなり、エアコンの稼働時間が減ります。賃貸でも工事不要で取り付けられるものが多いため、試しやすいです。

また、ホットカーペットや電気毛布をうまく組み合わせると、エアコンの設定温度を少し下げても快適に過ごせます。部屋全体を温めるのではなく、人がいる場所だけを温める発想が、結果的に省エネにつながります。

料金比較サービスを活用する

「自分に合った会社やプランが分からない」という人には、電気・ガスの料金比較サービスが便利です。住んでいる地域・現在の使用量・家族構成などを入力すると、最適なプランが提示されます。

複数の比較サービスで確認すると、より正確な比較ができます。申し込みもサービス上から直接できることが多く、手続きの手間も少なくなっています。

この記事のポイント

  • 電力・ガス会社の乗り換えやプラン見直しは、継続的な努力なしに効果が出る最優先施策
  • エアコンの温度設定やフィルター掃除、お風呂の使い方見直しは日常的に実行可能
  • 古い家電の買い替えや断熱工事は初期投資がかかるが、中長期的には家計に大きなプラスをもたらす

私が実際に経験した電力会社乗り換え

電力会社を乗り換えることの効果は、理論的な節約額を見ているだけではなかなか実感できないものです。私自身、以前は「手続きが面倒では」と何年も先延ばしにしていました。

しかし実際に新電力会社に乗り換えてみると、申し込みから契約切り替えまで10日程度で完了し、工事や立ち合いは一切不要でした。翌月の検針票を見て驚いたのは、前年の同じ月と比べて電気代が約15%下がっていたことです。特別な節電を心がけたわけではなく、単に契約を変えただけでした。その後3年間、その削減効果はほぼ安定して続いています。

この経験から分かったのは、「小さな手続きを一度やってしまう」ことが、その後の継続的な節約につながるということです。

節約を続けるためのコツ

節約で「やってみたけど続かなかった」という経験を持つ人は多いものです。光熱費の節約を長く続けるために重要なのは、無理のない範囲で「仕組みを変える」ことに集中することです。

例えば、電力会社を乗り換えてしまえば、その後は何もしなくても毎月自動的に安くなります。フィルター掃除もカレンダーに「月2回」と記入しておけば、習慣化しやすくなります。節約は意志力に頼るのではなく、「やらなくても節約できる状態」を作ることが長続きの秘訣です。

加えて、節約した分を「見える化」するとモチベーションが続きやすくなります。電気代の検針票を毎月記録しておくと、去年の同じ月と比べた変化がひと目でわかります。「先月より500円下がった」という小さな成果でも、積み重なると大きな達成感につながります。

自動的に節約できる仕組みを作った後で、細かい日常の工夫に取り組むほうが、長期的には続きやすいと感じています。最初から完璧を目指さず、段階的に取り組む方が、結果的に総額の削減につながることが多いです。

まず今月から始めてほしい3つのこと

ここまで読んで「全部やろう」と意気込む必要はありません。一度にすべてを変えようとすると、どれも中途半端になりやすいです。

まずは次の3つだけ試してみてください。

  1. 電力会社・ガス会社のマイページに登録して、毎月の使用量を確認する習慣をつける
  2. 電気・ガスの料金比較サービスで、今より安いプランがないか調べてみる
  3. エアコンのフィルターを掃除する

この3つだけで、来月から変化が出始める可能性があります。節約は「劇的に変える」ことではなく、「小さな変化を積み重ねる」ことで実現するものです。

光熱費が下がれば、その分を貯金に回してもいいし、好きなことに使ってもいい。毎月の固定費を下げることは、生活の余白を作ることにもつながります。焦らず、できることから一つずつ取り組んでみてください。


【PR】本記事には商品紹介を含みます。投資の判断はご自身でお願いします。

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