「VPNを使えば海外でも日本の動画が見られる」は本当か
海外赴任中にNetflixの日本版コンテンツが見られない、出張先のホテルWi-Fiでオンライン会議をしていたら通信が途切れた、カフェのフリーWi-Fiを使っていて個人情報が不安になった——そういった経験がある人に、VPNというサービスは確かに有効な選択肢になる。
ただ、「どのVPNを選べばいいかわからない」という声は多い。無料のものは信頼性が不安だし、有料サービスは玉石混交で、広告と実態のギャップも大きい。
この記事では、世界で最も知名度の高いVPNサービスのひとつであるExpressVPNについて、スペック・料金・デメリットも含めてフラットに整理する。向いている人・向いていない人もはっきり書くので、自分に合うかどうかの判断材料にしてほしい。
ExpressVPNの基本情報
ExpressVPNは2009年にPeter BurchhardtとDan Pomerantzによって設立されたサービスで、現在は世界で最も利用者の多いVPNのひとつとして知られている。買収時点でのアクティブユーザー数は400万人以上とされており、その規模の大きさがサービスの安定性にも影響している。
法人格はイギリス領ヴァージン諸島に置かれており、データ保持法が存在しない法域での運営となっている。プライバシー保護の観点から、この拠点の選択は意図的なものだ。
主要スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サーバー設置国数 | 105カ国・160都市以上 |
| サーバー台数 | 3,000台以上 |
| 同時接続台数 | 最大8台(プランにより異なる) |
| 暗号化規格 | AES-256 |
| 対応プロトコル | Lightway / OpenVPN / WireGuard / IKEv2 など |
| 対応OS | Windows / Mac / iOS / Android / Linux / ルーター / Apple TV など |
| ログポリシー | ノーログ(第三者監査済み) |
| 返金保証 | 30日間 |
| サポート | 24時間ライブチャット・メール対応 |
ExpressVPNは105カ国・160都市に3,000以上のサーバーを設置しており、アメリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニアなど幅広い地域のサーバーに接続できる。
料金プランは月額$4.99(2年プラン)、$6.25(1年プラン)、$12.95(1カ月プラン)の3段階。
おすすめポイント3選
① 通信速度が業界トップクラス
VPNを使うと通信速度が落ちる——これは多くの人が気にするポイントだ。実際、品質の低いVPNでは動画がコマ落ちしたり、会議で映像が固まったりする。
その点でExpressVPNは、2026年3月に実施された5カ国・主要5社の実測テストで、ダウンロード平均63.2Mbps・アップロード平均56.7Mbpsを記録し、通信速度No.1の実測結果を残している。
この速さを支えているのが独自プロトコル「Lightway」だ。Lightwayは2020年に自社開発されたプロトコルで、接続速度の向上と消費電力の削減を目的として設計されている。OpenVPNと比較して約2.5%の速度向上と40%の接続安定性改善を実現しているとされている。
② AES-256暗号化+TrustedServerによる高いセキュリティ
ExpressVPNには「AES-256規格」の暗号化技術が採用されており、これは米国政府が機密データを保護するために利用している規格で、通信内容の盗み見が実質的に不可能とされるほどのセキュリティレベルだ。
さらに特徴的なのがTrustedServer技術だ。すべてのサーバーがRAM(ランダムアクセスメモリ)のみで動作しており、再起動のたびにデータが完全に消去される仕組みになっている。ハードディスクにデータが残らないため、仮にサーバーが押収されても利用者の通信記録が残らない。
また、万が一VPN接続が切れた場合でも「Network Lock(キルスイッチ)」が自動で通信を遮断し、情報漏洩を防ぐ。公共Wi-Fiを頻繁に使う人や、機密情報を扱う仕事をしている人には特に重要な機能だ。
ノーログポリシーは独立した第三者機関による監査を受けており、オンラインの行動記録は自社でも保持していない。
③ 対応デバイスの幅広さと操作の簡単さ
ExpressVPNはWindows・Mac・iOS・Android・Linux・Apple TV・Android TV・Fire Stick TVなど主要なプラットフォームをカバーしている。さらに、Aircoveというルーターを使えば、ゲームコンソールやスマートスピーカーなどVPN非対応デバイスにも対して一括でVPN保護を適用できる。
アプリの操作は非常にシンプルで、中央の電源ボタンをワンクリックするだけでVPN接続が完了する設計になっている。VPN初心者でも迷わず使えるUI設計は、多くのユーザーレビューでも高く評価されている部分だ。
デメリット・注意点
良い面だけを書いても意味がない。ExpressVPNには、契約前に知っておくべきデメリットがいくつかある。
① 料金は他社よりやや高め
月額換算で他社VPNより割高なのは明確なデメリットで、1カ月契約では約2,288円とやや高く、短期利用目的の場合はコスパの悪さを感じやすい。
長期プランにすれば月額は下がるが、NordVPNが24カ月プランで月々570円程度であるのに対し、ExpressVPNは748円程度($1=150円換算)と、月々約178円の差がある。年間で考えると約2,000円以上の差になるため、コスト重視の人には正直向いていない。
② 一部のVODサービスで視聴できない場合がある
通信速度の速さから動画配信サービスの利用に適しているとされているが、NetflixなどサービスによってはVPN接続時に視聴できないケースもある。同じサービスでも見られる人・見られない人が存在するため、接続するサーバーの国や規制強化の状況によって結果が変わる可能性がある。
③ 規制の厳しい国では接続が不安定
中国本土やロシアなどインターネット規制の厳しい地域では、以前は使えていたサーバーが突然繋がらなくなったり、不安定になったりするという口コミが多数ある。こういった国を主な使用目的として考えている場合は、過度な期待は禁物だ。
④ 返金手続きがやや手間
30日間の返金保証は用意されているが、マイページからボタン一つで返金されるわけではなく、サポートチームへの連絡が必要になる。手続きの手間を面倒に感じる人は覚えておくとよい。
他のVPNサービスとの比較
ExpressVPNだけを見ていても判断が難しいので、主要サービスと簡単に比較してみる。
| サービス名 | 月額目安(最長プラン) | サーバー国数 | 同時接続数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ExpressVPN | 約$4.99〜 | 105カ国 | 最大8台 | 速度・安定性重視。独自プロトコルLightway搭載 |
| NordVPN | 約$3.79〜 | 60カ国以上 | 6台 | コスパ重視。サーバー台数が多い |
| Surfshark | 約$2.49〜 | 100カ国以上 | 無制限 | 同時接続無制限。価格が安い |
105カ国3,000台以上のサーバー数は業界トップクラスだが、1カ国あたりのサーバー台数ではNordVPNより少ない面もある。速度とサーバーカバレッジを最優先する人にはExpressVPN、価格を最優先する人にはSurfshark、両方のバランスを取りたい人にはNordVPNという棲み分けが大まかな目安になる。
利用手順・始め方
実際に申し込む流れは以下の通りで、特別な技術知識は必要ない。
- 公式サイトにアクセスし、プランを選ぶ
1カ月・1年・2年の3プランから選択する。2年プランなら割引が適用されて61%お得、1年プランなら48%お得。単純にコスパを追うなら2年プランが有利だ。 - メールアドレスと支払い情報を入力する
支払い方法はVisa・Mastercard・JCBなどのクレジットカードに加え、PayPal・Apple Pay、さらにBitcoinなどの暗号資産にも対応している。匿名性を高めたい場合は暗号資産払いという選択肢もある。 - アクティベーションコードを受け取り、アプリをインストールする
購入完了後、メールでコードが届く。トップページ上部メニューの「VPNのダウンロード」から、使用するデバイスに合ったクライアントをダウンロードしてインストールする。 - 接続ボタンを押すだけで完了
アプリを起動し、中央のボタンをタップするだけでVPN接続が始まる。接続先のサーバー国はアプリ上で自由に切り替え可能だ。
よくある質問
Q1. 日本語には対応していますか?
ExpressVPNのアプリは日本語に対応しており、使いやすいと評判だ。ただし、公式サイトの料金表示がドル建てであるため、日本円に換算する必要があり、直感的にわかりにくいという指摘はある。サポートについては、日本語で問い合わせれば丁寧に対応してもらえるという声が多い。
Q2. 30日間返金保証はどうやって使うのですか?
返金を受けるには、24時間利用可能なライブチャットからその旨を連絡する必要がある。マイページから自動で処理されるわけではないため、ライブチャットを開いて担当者に返金希望の旨を伝えると手続きが進む。条件を満たせば全額が返金される仕組みだ。
Q3. VPNを使うこと自体、日本で問題はありませんか?
日本国内でVPNを利用すること自体は法律上の問題はない。VPNは強力な暗号化によってインターネットプロバイダや第三者からの通信傍受を防ぐ技術であり、パケットスニッフィングや不正なWi-Fiネットワーク、中間者攻撃といったセキュリティリスクから保護する目的で広く使われている。ただし、各国の法律や利用規約の範囲内での使用が前提になる。
まとめ
ExpressVPNは、VPNサービスの中でも通信速度・安定性・セキュリティのバランスに優れた選択肢だ。速度・安定性・セキュリティを重視する人が「まず候補に入れる」定番VPNであり、動画視聴やオンライン会議でも途切れにくさを評価する声が多い。
一方で、料金は他社よりやや高めという事実は変わらない。通信速度は最速クラスだが、料金の安さ重視の人には向かないという評価は正直なところだ。
こんな人にExpressVPNは合いやすい:
- 海外から日本のVODコンテンツを安定して視聴したい人
- 公共Wi-Fiを日常的に使う出張・旅行者
- セキュリティ・プライバシーを最優先したい人
- 初めてVPNを試す人(30日返金保証があるためリスクが低い)
こんな人には他の選択肢も検討してほしい:
- 月額料金をとにかく安く抑えたい人
- 中国での安定使用を最優先する人
- 同時接続台数を無制限にしたい人
迷っているなら、30日間の返金保証を使って自分の環境で試してみるのが現実的な判断方法だ。合わなければ全額戻ってくるので、試す前から過度に悩む必要はない。
▶ ExpressVPN公式サイトから今すぐ申し込む(30日間返金保証あり)
Photo by Zulfugar Karimov on Unsplash