夜泣きと離乳食、しんどかった0〜1歳の記録
夜中に何度も起こされる、その疲弊感は本物だった
夜中の2時、また泣き声が聞こえてくる。
授乳して、背中をトントンして、やっと寝たと思ってベッドに戻る。横になった瞬間にまた泣く。これを夜に3〜4回繰り返す時期が、うちにもありました。
翌朝、夫はすっきりした顔で「昨日よく眠れた」と言う。その言葉に返事ができなかった日のことを、今でも覚えています。
夜泣きがいつ終わるのかわからない不安と、離乳食が進まない焦りが重なると、日中も何となく頭がぼーっとしていました。育児書を読んでも「個人差があります」としか書いていなくて、自分だけがうまくいっていないような気持ちになることもありました。
この記事では、わたしが0〜1歳の時期に実際にやってみたこと、効果があったこと、逆にうまくいかなかったことを書きます。「こうすれば絶対うまくいく」という話ではなく、同じように詰まっている人のヒントになれば、という気持ちで書きます。
結論から書きます。
夜泣きは「完全になくす」より「親が乗り越えやすい仕組みを作る」という方向に切り替えると、少し楽になります。離乳食は「食べさせること」より「食べることへの安心感を育てること」を目標にすると、毎回の食事がちょっと軽くなります。どちらも、完璧を目指さない方が長持ちしました。
結論
夜泣きは「ゼロにする」ではなく「乗り切れる仕組み」に発想を切り替える。離乳食は「食べさせる量」より「食事への安心感」を積み上げる。どちらも親の完璧主義を手放したときに、少し前に進めました。
夜泣きに「正攻法」は通用しなかった話
夜泣きの頻度について、厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」などにも示されているとおり、生後6か月前後から夜泣きのピークを迎える子どもが多く、1歳を過ぎると徐々に落ち着いていく傾向があります。ただし「落ち着く時期」には個人差が大きく、2歳近くまで続くケースも珍しくありません。
育児書で「ねんねトレーニング」という言葉を知ったのは、子どもが生後7か月の頃でした。
代表的な手法のひとつである「ファーバーメソッド」(段階的消去法)は、子どもが泣いても一定時間待ってから様子を見に行き、自力で眠れるよう促す方法です。アメリカの小児科医リチャード・ファーバーが提唱したもので、海外では広く実践されています。
実際にやってみました。3日目くらいまでは泣き声がつらくて、途中で部屋に入ってしまいました。中断してしまったことで「また失敗した」という気持ちになりましたが、今思えば、中断したこと自体は失敗ではなかったと思います。わが家の状況(夫の帰宅時間、集合住宅であること、わたし自身のメンタルの余力)とタイミングが合っていなかっただけで、方法が悪かったわけではありませんでした。
その後、わたしがたどり着いた現実解は、もう少しシンプルなものでした。
夜中に泣いたとき、毎回すぐに抱き上げるのをやめて、まず30秒だけ様子を見る。それだけです。30秒で泣き止む夜が、週に2〜3回ありました。毎回ではないのですが、「毎回必ず抱かなければ」という思い込みが外れただけで、体の消耗が少し変わりました。
補足
「ねんねトレーニング」にはさまざまな種類があり、ファーバーメソッドのような段階的なものから、親が寄り添いながら眠れるよう促す「フェーディング法」まで幅があります。どれが合うかは子どもの気質や親の状況によって異なります。小児科医やかかりつけの保健師に相談しながら進める方が安心です。
もうひとつ変えたのは、「誰が対応するか」のルールを夫と決めたことです。夜中の対応を毎晩わたしが担うのをやめて、平日でも週2回は夫が起きる担当にしました。最初はうまくいきませんでしたが(夫が気づかないことが多かった)、夫のスマホにアラームをセットする方式にしたら少し機能しました。
完璧には動きませんでした。それでも、「わたしだけが消耗している」という感覚が薄れたことで、夜泣き対応そのものが少し続けやすくなりました。
離乳食、食べない日が続くとメンタルが削られる
離乳食を始めたのは生後5か月半頃。最初のひとさじは比較的スムーズで、「あ、意外といけそう」と思っていました。
その楽観は、2〜3週間で崩れました。
口に入れた途端に舌で押し出す、器ごとひっくり返す、顔をそむける。作った量が全然減らない。この状況が毎食続くと、「自分の作り方が悪いのか」「栄養が足りていないのか」という焦りが積み重なっていきました。
離乳食に関しては、農林水産省が公表している「食育白書」や、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に基本的な進め方が示されています。同ガイドによると、離乳食は生後5〜6か月を目安に開始し、2歳頃までに食形態を段階的に変えていくことが推奨されています。ただし「食べる量の目安」はあくまで参考値で、個人差が大きいことも明記されています。
食べない原因は、一つではありませんでした。
温度が少し高かった日は吐き出すことが多く、人肌程度に冷ましてから出すと食べることがありました。スプーンをシリコン製から木製に変えたら、口当たりが変わったのか反応が変わった時期もありました。食べなかった食材が、2週間後にもう一度出したら普通に食べた、ということも何度もありました。
そのとき気づいたのは、「今日食べなかった」ことよりも「食事の時間が嫌いにならなければいい」という方向に目標を変えることで、わたし自身の力みが抜けたということです。
具体的にやったことは二つ。
一つ目は、食べなかった日に「今日の記録」をメモするのをやめたことです。記録が続くほど「また食べなかった」という印象が強くなっていたので、食べた日だけメモするようにしました。
二つ目は、1回の食事に向き合う時間を20分でいったん切り上げることにしたことです。それ以上粘っても食べる量は変わらないことが多く、ダラダラ続ける方が子どもも疲れていました。
注意
体重の増加が著しく少ない、特定の食材で発疹や嘔吐が出る、月齢が進んでも固形物をほとんど受け付けないなどのサインがある場合は、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。食べない悩みの多くは発達の個人差ですが、医療的なサポートが必要なケースもあります。
保育園に預けてから、食が変わったこと
1歳3か月のとき、保育園に入りました。
入園前は「集団生活に慣れるか心配」という気持ちもありましたが、食事に関しては、保育園に入ってから明らかに変わりました。
給食で他の子どもが食べているのを見る。同じテーブルで、同じものを食べる。その環境が影響しているのか、家では吐き出していた野菜を保育園では食べているという連絡帳の記録が続きました。
保育士さんに聞いてみると、「家ではよく食べない子でも、保育園では食べることは多いんですよ」と教えてもらいました。親がそばにいると甘えが出やすい、ということもあるようです。
そのとき感じたのは、「わたしの離乳食の作り方の問題ではなかった」という安堵でした。同時に、食べさせることに必死になっていた時間が少しもったいなかったとも思いました。
保育園の給食で使われている食材や調理の工夫が気になって、保育士さんに相談したこともありました。塩分を抑えて素材の味を生かすこと、食材を細かくしすぎないで食感を残すこと、など、家庭でも参考になることを教えてもらいました。
夜泣きについても、保育園に入った後の生活リズムが整ってきたことで、夜中に起きる回数が減っていきました。午後の昼寝の時間が固定されたことで、夜の就寝時刻も安定しやすくなったのだと思います。
入園から3か月後の2023年7月頃には、夜中に起きる回数が週に1〜2回程度まで減っていました。完全になくなったわけではありませんが、「まあ乗り越えられる範囲」という感覚になっていました。
ここまでの整理
- 夜泣き対応は「完全解決」より「乗り切れる仕組み」に切り替えると続けやすい
- 離乳食は食べなかった日より食べた日に目を向けると、親のメンタルが保ちやすい
- 保育園・他の子どもとの食事という環境が食の変化を後押しすることがある
- 夫や保育士さんなど、「わたし一人で抱えない」仕組みが土台になった
0〜1歳を振り返って思うこと
あの頃のわたしに言えるとしたら、「もう少し手を抜いてよかった」ということです。
毎食ちゃんと食べさせなければという焦り、夜中に対応できなかったときの罪悪感、育児書のとおりに進まないことへの不安。これらはどれも、子どもへの関心からきているものなのですが、その関心が向きすぎると親の余力がなくなっていきました。
余力がない状態で夜泣きに対応するのと、少し休めた状態で対応するのとでは、子どもへの接し方も変わります。子どもは親の緊張を感じ取ることがある、という話を保健師さんに聞いて、納得した部分がありました。
「ちゃんとしなければ」の圧力は、育児書からだけでなく、SNSや周囲の言葉からも来ます。わたし自身、他の家庭の離乳食の写真を見て落ち込んだことが何度もあります。
ただ、今振り返ると、あの時期に食べた量や夜泣きの回数は、その後の子どもの食の好みや睡眠習慣に直接つながっているわけではありませんでした。それより、食事の時間や就寝前の時間がどんな雰囲気だったか、の方が子どもの記憶に残っているような気がします(根拠のある話ではなく、わたしの感覚ですが)。
※本記事は2026-05-23時点の情報に基づきます。制度・サービスは変更されることがあります。
育児に正解はありません。本記事の体験は一例で、お子さんやご家庭の状況に合わせて参考にしてください。
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まとめ
- 夜泣きは「なくす」ではなく「乗り越えやすい仕組みを作る」方向で考えると、親の消耗が少し減る
- 離乳食は食べなかった日に引っ張られず、食事の時間が嫌いにならないことを目標にすると力みが抜ける
- 一人で抱えない仕組み(夫との分担、保育士さんへの相談)が、結果として子どもにも親にも良い方向に働いた
あの夜中の疲弊感は、今でも体が覚えています。でも乗り越えた後に残っているのは、不思議と悪い記憶ではありません。
Photo by Richard Stachmann on Unsplash