司法試験の勉強で、多くの人が最初につまずくのが専門用語です。「意思表示・善意・故意」など、意味があいまいなまま問題を解いても、選択肢の正誤がなかなか判断できません。逆に言えば、頻出用語の意味を先に押さえてしまえば、問題文の理解スピードは一気に上がり、得点も安定します。
この記事では、司法試験でくり返し問われる用語を30個厳選し、分野別に意味つきでまとめました。通勤・通学のスキマ時間にざっと目を通すだけでも、学習効率が変わってきます。記事の後半では、こうした用語をスマホでテンポよく暗記できる無料アプリ「単語なう」も紹介します。
司法試験合格は「用語の理解」から始まる
司法試験の試験では、用語や制度の意味を正しく理解しているかが問われます。定義をあいまいに覚えていると、ひっかけの選択肢に引っかかりやすくなります。
まずは用語の意味を一通りインプットし、そのうえで過去問を解くと、理解の定着が早くなります。以下の30語は、いずれも本試験でくり返し登場する基礎用語ばかりです。一語ずつ「自分の言葉で説明できるか」を意識しながら読んでみてください。
司法試験の頻出用語30選(分野別まとめ)
民法総論
- 意思表示:一定の法律効果の発生を欲する意思を外部に表示する行為。法律行為の中心的要素。
- 善意:ある事実を知らない状態。日常語の良い意図とは異なり、法律上は単に事情を認識していない状態を指す。
- 故意:自己の行為から一定の結果が生じることを認識し、その結果の発生を認容して行為すること。
- 錯誤:表意者の認識と真意とに食い違いがあり、その食い違いを知らずにする意思表示。一定要件で取り消せる。
- 代理:本人に代わって代理人が意思表示を行い、その効果が直接本人に帰属する制度。
- 権利濫用:外形上は権利行使に見えても、社会的に許容される限度を超えており、正当な権利行使と認められないこと。
物権・担保権
- 物権:物を直接的かつ排他的に支配する権利。所有権や抵当権など、誰に対しても主張できる絶対権。
- 占有権:物を事実上支配している状態そのものを保護する権利。本権の有無を問わず認められる。
- 物権変動:物権の発生・変更・消滅。不動産は登記、動産は引渡しが第三者に対抗する要件となる。
- 取得時効:他人の物を一定期間占有し続けた者に、その物に関する権利を取得させる時効制度。
- 即時取得:動産を占有する無権利者を権利者と信じて平穏・公然・善意・無過失で取引した者が権利を取得する制度。
- 抵当権:債権を担保するため、債務者の不動産を占有を移さずに担保とし、不履行時に優先弁済を受ける担保物権。
債権総論
- 履行遅滞(りこうちたい):履行が可能であるのに、履行期を過ぎても債務を履行しないこと。債権者は催告により遅滞が生じる。
- 危険負担:双務契約で一方の債務が当事者の責めなく履行不能となった場合に、その損失を誰が負担するかの問題。
- 連帯債務:複数の債務者が同一内容の給付について各自が全部の履行義務を負い、一人の弁済で全員が債務を免れる債務。
- 善管注意義務:善良な管理者の注意をもって職務や事務を処理する義務。職業や地位に応じた高度の注意が求められる。
- 不当利得:法律上の原因なく他人の財産や労務により利益を受け、そのために他人に損失を及ぼすこと。返還義務を負う。
刑法総論
- 違法性阻却事由:形式的には構成要件に該当する行為でも、その違法性を否定する事由。正当行為や正当防衛などがある。
- 責任能力:行為の是非を弁別し、それに従って行動を制御する能力。これを欠く者は刑事責任を問われない。
- 期待可能性:行為当時の具体的事情のもとで、行為者に適法行為を期待できること。これがなければ責任が阻却される。
- 過剰防衛:防衛の程度を超えた正当防衛。違法性は阻却されないが、刑が減軽または免除される可能性がある。
- 中止犯:犯罪の実行に着手した者が自己の意思により犯罪を中止すること。刑が減軽または免除される。
- 共同正犯:二人以上が共同して犯罪を実行すること。各自が全部について正犯としての責任を負う。
- 故意犯:罪を犯す意思のもとに犯罪事実を実現した場合の犯罪。刑法は故意犯処罰を基本原則とする。
刑法各論
- 法益:法律によって保護される利益。生命・身体・財産・社会的法益・国家的法益などの分類がある。
憲法
- 立憲主義:憲法によって国家権力を制限し、国民の権利・自由を保障しようとする思想や原理。
- 公共の福祉:人権相互の矛盾・衝突を調整するための実質的公平の原理。人権制約の根拠となる重要な概念。
- 表現の自由:思想や意見を外部に発表する自由。自己実現と民主主義的自己統治の価値を持つ精神的自由の中核。
- 適正手続:国民の生命・自由・財産を奪うには、法律で定められた適正な手続によらなければならないという原則。
行政法
- 行政裁量:法が行政庁に判断の余地を認めている場合の判断の自由。逸脱や濫用があれば違法となる。
司法試験の用語が覚えられないときの3つのコツ
- 意味を一言で言い換える:長い定義を丸暗記せず、自分の言葉で短く要約すると記憶に残ります。
- 対になる用語をセットで覚える:似た用語や反対の用語をペアで覚えると、違いが整理され混同しにくくなります。
- 毎日少しずつ反復する:一度に詰め込むより、毎日数分の反復が効果的です。間隔をあけて繰り返す「分散学習」を意識しましょう。
とはいえ、毎日コツコツ反復するのは、紙の参考書だけだとなかなか続きません。なぜ「アプリ」が用語暗記に向いているのか、少し掘り下げて説明します。
なぜ司法試験の用語暗記に「アプリ」が効くのか
司法試験に挑む人の多くは、仕事や家事と両立しながら学習を進めています。まとまった勉強時間を取りにくいなかで、合否を分けるのはスキマ時間をどれだけ学習に変えられるかです。
人は覚えた用語をすぐ忘れる
心理学者エビングハウスの「忘却曲線」が示すとおり、人は一度覚えたことの多くを数日のうちに忘れます。用語暗記でつまずく人の多くは、記憶力が悪いのではなく、忘れる前に復習するタイミングを逃しているだけです。これを防ぐのが、間隔をあけて何度も思い出す「分散学習(間隔反復)」です。一夜漬けよりも、少ない総時間で記憶が長持ちすることがわかっています。
「いつ復習するか」をアプリが肩代わりする
分散学習が効果的でも、紙の参考書では「どの用語をいつ復習すべきか」を自分で管理する必要があり、これが独学最大のハードルになります。暗記アプリは、間違えた用語を自動でくり返し出題してくれるため、復習スケジュールの管理を丸ごと肩代わりしてくれます。学習者は「今日の数分を解く」ことに集中するだけで、効率のよい反復が自然に回り続けます。さらにスマホなら、1日5分を朝・昼・夜に分けて積み上げる「マイクロラーニング」も無理なく実践できます。
スキマ時間で用語を覚えるなら暗記アプリ「単語なう」
単語なうは、資格や試験の用語を「見て覚える」ことに特化したiPhone向けの暗記アプリです。司法試験をはじめ、TOEICや英検などの単語・用語を、カードをめくる感覚でテンポよく学習できます。机に向かう時間がとれなくても、通勤電車やちょっとした待ち時間で気軽に進められるのが特長です。

単語なうの3つの特長
- ① 用語と意味を見て〇×で判定するだけ
カードの用語と意味を見て、自分が「合っていた」か「違った」かを〇×で答えます。一問数秒で進むので、リズムよく大量の用語に触れられます。 - ② 間違えた用語は自動でくり返し復習
「×」をつけた用語は復習モードで自動的にくり返し出題されます。苦手な用語だけを効率よくつぶせます。 - ③ 司法試験・TOEIC・英検など資格別に収録
いまの学習に必要なデッキを選んで、その日の気分に合わせて進められます。
司法試験学習にどう役立つ?
司法試験の用語は、一度読んだだけではなかなか定着しません。この記事で紹介した頻出用語を、スキマ時間に何度も「見て・判定して」を繰り返せます。間違えた用語は自動で復習に回るため、参考書を最初から読み直す手間もかかりません。「参考書での学習+アプリでの反復」の組み合わせで、用語の暗記がぐっと楽になります。
「単語なう」で得をするのはこんな人
単語なうは、次のような「まとまった勉強時間を取りにくい人」ほど効果を実感しやすいアプリです。自分に当てはまるか、チェックしてみてください。
- 働きながら独学で司法試験を目指す社会人
平日に机に向かう時間がほとんど取れなくても、通勤電車や昼休みの数分が学習時間に変わります。 - 家事や育児の合間に勉強したい人
一問あたり数秒で進むので、細切れの時間でも一語でも前に進められます。 - 参考書だと三日坊主になりがちな人
〇×で答えるテンポと、間違いがつぶれていく手応えが、続けるモチベーションになります。 - 通学・通勤時間が長い学生や受験生
毎日の移動時間を、まるごと用語暗記の時間に変えられます。 - 直前期に苦手な用語だけ詰めたい人
間違えた用語が自動で復習に回るため、弱点だけを集中的につぶせます。
逆に言えば、「勉強時間が足りない」「覚えてもすぐ忘れる」という悩みを持つ人すべてに、単語なうは効きます。空いた数分を得点力に変える習慣を、今日から始めてみてください。
iPhone対応/基本無料でご利用いただけます。
用語を使った司法試験学習の進め方
- まず用語をインプット:この記事の用語のように、頻出語の意味をざっと頭に入れます。
- アプリで反復:単語なうで毎日数分、用語と意味を〇×で確認し、記憶を定着させます。
- 過去問で確認:用語が頭に入った状態で過去問を解くと、選択肢を判断しやすくなります。
- 間違えた用語に戻る:迷った用語は、アプリの復習でもう一度つぶしておきます。
よくある質問
司法試験の用語はどのくらい覚えればいい?
まずは本記事のような基礎用語を確実に押さえましょう。そのうえで過去問を解きながら、わからない用語が出てきたら都度覚えていくのが効率的です。
アプリと参考書、どちらで勉強すべき?
両方の併用がおすすめです。参考書でじっくり理解し、アプリでスキマ時間に反復する役割分担にすると、限られた時間でも効率よく学習を進められます。
まとめ
司法試験合格の近道は、頻出用語の意味を早い段階で固めてしまうことです。まずは今回の30語から押さえ、過去問演習と並行して語彙を増やしていきましょう。スキマ時間の反復には、暗記アプリ「単語なう」をぜひ活用してみてください。
