簿記の勉強で、多くの人が最初につまずくのが専門用語です。「貸借対照表・B/S・損益計算書」など、意味があいまいなまま問題を解いても、選択肢の正誤がなかなか判断できません。逆に言えば、頻出用語の意味を先に押さえてしまえば、問題文の理解スピードは一気に上がり、得点も安定します。

この記事では、簿記でくり返し問われる用語を30個厳選し、分野別に意味つきでまとめました。通勤・通学のスキマ時間にざっと目を通すだけでも、学習効率が変わってきます。記事の後半では、こうした用語をスマホでテンポよく暗記できる無料アプリ「単語なう」も紹介します。

簿記合格は「用語の理解」から始まる

簿記は計算問題が中心ですが、勘定科目や仕訳の意味を表す用語を正しく理解していないと、そもそも問題の指示を読み解けません。用語の理解は計算力の前提になります。

まずは用語の意味を一通りインプットし、そのうえで過去問を解くと、理解の定着が早くなります。以下の30語は、いずれも本試験でくり返し登場する基礎用語ばかりです。一語ずつ「自分の言葉で説明できるか」を意識しながら読んでみてください。

簿記の頻出用語30選(分野別まとめ)

財務諸表の基礎

  • 貸借対照表(ちんしゃくたいしょうひょう):企業の期末時点での財産、負債、資本の状態を一覧にした報告書です。
  • B/S:貸借対照表の英語表記で、企業の財政状態を示す財務報告書です。
  • 損益計算書(そんえきけいさんしょ):会計期間中の収益と費用をまとめ、企業の経営成績を示す報告書です。
  • 決算書(けっさんしょ):貸借対照表や損益計算書など、企業の財政状態と経営成績をまとめた報告書群です。
  • 精算表(せいさんひょう):決算整理前後の勘定残高の変化を一覧にした、決算処理の途中経過を示す表です。

勘定と仕訳

  • 勘定科目(かんじょうかもく):帳簿記録時に取引内容を分類・記録するための項目で、資産や費用など細分化された科目です。
  • 借方と貸方(しゃくほうときめぐみかた):複式簿記で取引を記録する際の左側と右側を示す概念です。
  • 仕訳(しわけ):取引内容を借方と貸方に分けて勘定に記入する簿記の基本操作です。
  • 三分法(さんぶんほう):商品売買を仕入、売上、繰越商品の3つに分けて仕訳する記帳方法です。
  • 仕訳日計表(しわけにっけいひょう):1日分の勘定科目ごとの取引合計額を集計した表で、記帳漏れの確認に用いられます。

補助簿

  • 現金出納帳(げんきんすいとうちょう):現金の増減に関する詳細情報を記帳する補助簿です。
  • 小口現金出納帳(こぐちげんきんすいとうちょう):小口現金の支払いや補給時に詳細情報を記帳する補助簿です。
  • 当座預金(とうざよきん):小切手や手形の支払い用に預ける預金で、利息はつきません。
  • 受取手形記入帳(うけとりてがたきにゅうちょう):受け取った手形について振出人や期日などの情報を記帳する補助簿です。
  • 売上帳(うりあげちょう):売上取引を先方別、商品別に詳細に管理する補助簿です。
  • 買掛金元帳(かいかけきんもとちょう):仕入先ごとに買掛金残高を管理する補助簿です。

資産と負債

  • 資産(しさん):企業が所有し、経営活動に用いる財産や権利のことです。
  • 負債(ふさい):企業が支払わなければならない義務で、流動負債と固定負債に分類されます。
  • 流動負債(りゅうどうふさい):営業活動から生じた短期間内に支払期限が到来する負債です。
  • 有形固定資産(ゆうけいこていしさん):長期にわたり経営活動に用いられる土地や建物などの実体のある資産です。
  • 貯蔵品(ちょぞうひん):取得時に費用化されず貯蔵中の事務用消耗品や消耗工具などです。
  • 未収金(みしゅうきん):固定資産や有価証券売却など営業外の活動から生じた未回収の収益です。
  • 引当金(ひきあてきん):将来の特定の費用や損失に備えて計上する、推定される金額のことです。

収益と費用

  • 売上(うりあげ):商品やサービス提供で得られる営業活動の主要な収益です。
  • 営業外収益(えいぎょうがいしゅうえき):受取利息や配当金など、営業活動以外から経常的に発生する収益です。
  • 支払利息(しはらいりそく):融資やローンを受けた際に金融機関などに支払う利息です。
  • 消耗品費(しょうもうひんひ):少額で耐用年数が短い事務用品やツール類の購入費用です。
  • 資本的支出(しほんてきししゅつ):修繕により資産の価値が増加したり耐用年数が延びたりした場合の費用です。

財務分析

  • ROA:総資産利益率で、総資産がどの程度の利益を生み出しているかを示す指標です。
  • 固定比率(こていひりつ):固定資産を自己資本で除した指標で、長期的な資金安定性を示します。

簿記の用語が覚えられないときの3つのコツ

  1. 意味を一言で言い換える:長い定義を丸暗記せず、自分の言葉で短く要約すると記憶に残ります。
  2. 対になる用語をセットで覚える:似た用語や反対の用語をペアで覚えると、違いが整理され混同しにくくなります。
  3. 毎日少しずつ反復する:一度に詰め込むより、毎日数分の反復が効果的です。間隔をあけて繰り返す「分散学習」を意識しましょう。

とはいえ、毎日コツコツ反復するのは、紙の参考書だけだとなかなか続きません。なぜ「アプリ」が用語暗記に向いているのか、少し掘り下げて説明します。

なぜ簿記の用語暗記に「アプリ」が効くのか

簿記に挑む人の多くは、仕事や家事と両立しながら学習を進めています。まとまった勉強時間を取りにくいなかで、合否を分けるのはスキマ時間をどれだけ学習に変えられるかです。

人は覚えた用語をすぐ忘れる

心理学者エビングハウスの「忘却曲線」が示すとおり、人は一度覚えたことの多くを数日のうちに忘れます。用語暗記でつまずく人の多くは、記憶力が悪いのではなく、忘れる前に復習するタイミングを逃しているだけです。これを防ぐのが、間隔をあけて何度も思い出す「分散学習(間隔反復)」です。一夜漬けよりも、少ない総時間で記憶が長持ちすることがわかっています。

「いつ復習するか」をアプリが肩代わりする

分散学習が効果的でも、紙の参考書では「どの用語をいつ復習すべきか」を自分で管理する必要があり、これが独学最大のハードルになります。暗記アプリは、間違えた用語を自動でくり返し出題してくれるため、復習スケジュールの管理を丸ごと肩代わりしてくれます。学習者は「今日の数分を解く」ことに集中するだけで、効率のよい反復が自然に回り続けます。さらにスマホなら、1日5分を朝・昼・夜に分けて積み上げる「マイクロラーニング」も無理なく実践できます。

スキマ時間で用語を覚えるなら暗記アプリ「単語なう」

単語なうは、資格や試験の用語を「見て覚える」ことに特化したiPhone向けの暗記アプリです。簿記をはじめ、TOEICや英検などの単語・用語を、カードをめくる感覚でテンポよく学習できます。机に向かう時間がとれなくても、通勤電車やちょっとした待ち時間で気軽に進められるのが特長です。

単語なうの簿記カード画面イメージ。用語の意味を〇×で判定する
用語と意味が表示され、合っていたら「〇」、違ったら「×」をタップ(またはスワイプ)するだけ

単語なうの3つの特長

  • ① 用語と意味を見て〇×で判定するだけ
    カードの用語と意味を見て、自分が「合っていた」か「違った」かを〇×で答えます。一問数秒で進むので、リズムよく大量の用語に触れられます。
  • ② 間違えた用語は自動でくり返し復習
    「×」をつけた用語は復習モードで自動的にくり返し出題されます。苦手な用語だけを効率よくつぶせます。
  • ③ 簿記・TOEIC・英検など資格別に収録
    いまの学習に必要なデッキを選んで、その日の気分に合わせて進められます。

簿記学習にどう役立つ?

簿記の用語は、一度読んだだけではなかなか定着しません。この記事で紹介した頻出用語を、スキマ時間に何度も「見て・判定して」を繰り返せます。間違えた用語は自動で復習に回るため、参考書を最初から読み直す手間もかかりません。「参考書での学習+アプリでの反復」の組み合わせで、用語の暗記がぐっと楽になります。

「単語なう」で得をするのはこんな人

単語なうは、次のような「まとまった勉強時間を取りにくい人」ほど効果を実感しやすいアプリです。自分に当てはまるか、チェックしてみてください。

  • 働きながら独学で簿記を目指す社会人
    平日に机に向かう時間がほとんど取れなくても、通勤電車や昼休みの数分が学習時間に変わります。
  • 家事や育児の合間に勉強したい人
    一問あたり数秒で進むので、細切れの時間でも一語でも前に進められます。
  • 参考書だと三日坊主になりがちな人
    〇×で答えるテンポと、間違いがつぶれていく手応えが、続けるモチベーションになります。
  • 通学・通勤時間が長い学生や受験生
    毎日の移動時間を、まるごと用語暗記の時間に変えられます。
  • 直前期に苦手な用語だけ詰めたい人
    間違えた用語が自動で復習に回るため、弱点だけを集中的につぶせます。

逆に言えば、「勉強時間が足りない」「覚えてもすぐ忘れる」という悩みを持つ人すべてに、単語なうは効きます。空いた数分を得点力に変える習慣を、今日から始めてみてください。

暗記アプリ「単語なう」をApp Storeで無料ダウンロード

iPhone対応/基本無料でご利用いただけます。

用語を使った簿記学習の進め方

  1. まず用語をインプット:この記事の用語のように、頻出語の意味をざっと頭に入れます。
  2. アプリで反復:単語なうで毎日数分、用語と意味を〇×で確認し、記憶を定着させます。
  3. 過去問で確認:用語が頭に入った状態で過去問を解くと、選択肢を判断しやすくなります。
  4. 間違えた用語に戻る:迷った用語は、アプリの復習でもう一度つぶしておきます。

よくある質問

簿記の用語はどのくらい覚えればいい?

まずは本記事のような基礎用語を確実に押さえましょう。そのうえで過去問を解きながら、わからない用語が出てきたら都度覚えていくのが効率的です。

アプリと参考書、どちらで勉強すべき?

両方の併用がおすすめです。参考書でじっくり理解し、アプリでスキマ時間に反復する役割分担にすると、限られた時間でも効率よく学習を進められます。

まとめ

簿記合格の近道は、頻出用語の意味を早い段階で固めてしまうことです。まずは今回の30語から押さえ、過去問演習と並行して語彙を増やしていきましょう。スキマ時間の反復には、暗記アプリ「単語なう」をぜひ活用してみてください。