通関士の勉強で、多くの人が最初につまずくのが専門用語です。「B/L(船荷証券)・I/V(送り状)・C/O(原産地証明書)」など、意味があいまいなまま問題を解いても、選択肢の正誤がなかなか判断できません。逆に言えば、頻出用語の意味を先に押さえてしまえば、問題文の理解スピードは一気に上がり、得点も安定します。

この記事では、通関士でくり返し問われる用語を30個厳選し、分野別に意味つきでまとめました。通勤・通学のスキマ時間にざっと目を通すだけでも、学習効率が変わってきます。記事の後半では、こうした用語をスマホでテンポよく暗記できる無料アプリ「単語なう」も紹介します。

通関士合格は「用語の理解」から始まる

通関士の試験では、用語や制度の意味を正しく理解しているかが問われます。定義をあいまいに覚えていると、ひっかけの選択肢に引っかかりやすくなります。

まずは用語の意味を一通りインプットし、そのうえで過去問を解くと、理解の定着が早くなります。以下の30語は、いずれも本試験でくり返し登場する基礎用語ばかりです。一語ずつ「自分の言葉で説明できるか」を意識しながら読んでみてください。

通関士の頻出用語30選(分野別まとめ)

貿易取引の基礎

  • B/L(船荷証券):海上運送で船会社が発行する貨物受取証。流通性を持つ有価証券として機能する。
  • I/V(送り状):輸出者が輸入者に発行する商品明細書兼代金請求書。通関や銀行買取で必要な書類。
  • C/O(原産地証明書):貨物の原産国を証明する公式な書類。関税率の適用時に必要となる。
  • P/O(注文書):買主が売主に対して商品の購入を指示する公式な注文・発注書類。
  • Offer(オファー):売買契約成立を目的として取引条件を提示する売り手からの意思表示。
  • FOB(本船渡し条件):指定地で運送人へ商品を引き渡すまでの費用とリスクを売主が負担する貿易条件。
  • CFR(運賃込み):貨物を本船に積込み輸入港到着までの運賃を売主が負担するインコタームズの条件。
  • CISG(ウィーン売買条約):国境を越えた物品売買契約に関する国際連合の統一条約。
  • Default(不履行):契約で定めた事項を履行期限までに完全に実行できない状態。

通関書類

  • E/D(輸出申告書):輸出者が税関に提出する輸出者名や品目・数量・価格などを記載した申告書。
  • D/R(貨物受取証):船積み前に倉庫が発行する一括受け取り時の受取証。B/L作成の基礎データとなる。
  • D/O(荷渡指示書):船社がターミナルオペレーターに対して貨物の引き渡しを指示する書類。
  • S/A(船積案内書):貨物船積み完了後に荷送人が発行。注文番号・品名・数量・B/L番号など詳細を記載。
  • CLP(コンテナ内積付表):コンテナに詰め込まれた貨物の品名・数量などを詳細に記した明細書。
  • I/L(輸入承認書):輸入割当や承認が必要な貨物について、所定機関から取得する輸入許可書類。
  • ATAカルネ(通関手帳):ATA条約に基づき、商品見本や展示品など一時免税輸入の際に使用する通関手帳。

決済・信用状

  • L/G(保証状):B/L未着時に輸入者が貨物引取に使う保証書、またはL/C取引でディスクレ時に銀行に差し入れる書類。
  • D/A(手形引受書類渡し):期限付き荷為替手形を輸入者が引き受けることで、船積書類を受け取る決済方法。
  • B/C(代金取立手形):買取銀行が立替払いせず、輸入者の代金支払い後に輸出者へ支払う決済方法。
  • UCP600(信用状統一規則):信用状運用について国際商業会議所が定めた統一規則の2007年改訂版。
  • Buying Rate(買相場):銀行が輸出者などから外貨を買い取るレート。

運送・物流

  • CY(コンテナヤード):コンテナの受け渡し・保管・本船積み込みや荷卸しを行う施設。
  • FCL(FCL貨物):一荷主でコンテナがいっぱいになる大口貨物。
  • LCL(LCL貨物):一荷主でコンテナがいっぱいにならず、他の貨物と混載される小口貨物。
  • Drayage(ドレージ):コンテナを陸上輸送すること。
  • Lashing(ラッシング):航海中の荷崩れを防ぐため、紐やロープなどで貨物をコンテナに固定すること。
  • フォワーダー:貨物利用運送事業者として、荷主から預かった貨物を他業者の運送手段で運送する事業者。
  • NVOCC(非船舶運航業者):自社で国際輸送手段を持たず、他業者の運送手段を利用する貨物利用運送事業者。
  • 海貨業者(乙仲)(かいかぎょうしゃ):港湾で海運貨物の受け渡しを行う業者。通関や港湾荷役など貿易関連業務を幅広く実施。

制度・ルール

  • AEO制度:セキュリティや安全管理が優れた輸出入者・運送業者に対し通関手続を簡素化する優遇制度。

通関士の用語が覚えられないときの3つのコツ

  1. 意味を一言で言い換える:長い定義を丸暗記せず、自分の言葉で短く要約すると記憶に残ります。
  2. 対になる用語をセットで覚える:似た用語や反対の用語をペアで覚えると、違いが整理され混同しにくくなります。
  3. 毎日少しずつ反復する:一度に詰め込むより、毎日数分の反復が効果的です。間隔をあけて繰り返す「分散学習」を意識しましょう。

とはいえ、毎日コツコツ反復するのは、紙の参考書だけだとなかなか続きません。なぜ「アプリ」が用語暗記に向いているのか、少し掘り下げて説明します。

なぜ通関士の用語暗記に「アプリ」が効くのか

通関士に挑む人の多くは、仕事や家事と両立しながら学習を進めています。まとまった勉強時間を取りにくいなかで、合否を分けるのはスキマ時間をどれだけ学習に変えられるかです。

人は覚えた用語をすぐ忘れる

心理学者エビングハウスの「忘却曲線」が示すとおり、人は一度覚えたことの多くを数日のうちに忘れます。用語暗記でつまずく人の多くは、記憶力が悪いのではなく、忘れる前に復習するタイミングを逃しているだけです。これを防ぐのが、間隔をあけて何度も思い出す「分散学習(間隔反復)」です。一夜漬けよりも、少ない総時間で記憶が長持ちすることがわかっています。

「いつ復習するか」をアプリが肩代わりする

分散学習が効果的でも、紙の参考書では「どの用語をいつ復習すべきか」を自分で管理する必要があり、これが独学最大のハードルになります。暗記アプリは、間違えた用語を自動でくり返し出題してくれるため、復習スケジュールの管理を丸ごと肩代わりしてくれます。学習者は「今日の数分を解く」ことに集中するだけで、効率のよい反復が自然に回り続けます。さらにスマホなら、1日5分を朝・昼・夜に分けて積み上げる「マイクロラーニング」も無理なく実践できます。

スキマ時間で用語を覚えるなら暗記アプリ「単語なう」

単語なうは、資格や試験の用語を「見て覚える」ことに特化したiPhone向けの暗記アプリです。通関士をはじめ、TOEICや英検などの単語・用語を、カードをめくる感覚でテンポよく学習できます。机に向かう時間がとれなくても、通勤電車やちょっとした待ち時間で気軽に進められるのが特長です。

単語なうの通関士カード画面イメージ。用語の意味を〇×で判定する
用語と意味が表示され、合っていたら「〇」、違ったら「×」をタップ(またはスワイプ)するだけ

単語なうの3つの特長

  • ① 用語と意味を見て〇×で判定するだけ
    カードの用語と意味を見て、自分が「合っていた」か「違った」かを〇×で答えます。一問数秒で進むので、リズムよく大量の用語に触れられます。
  • ② 間違えた用語は自動でくり返し復習
    「×」をつけた用語は復習モードで自動的にくり返し出題されます。苦手な用語だけを効率よくつぶせます。
  • ③ 通関士・TOEIC・英検など資格別に収録
    いまの学習に必要なデッキを選んで、その日の気分に合わせて進められます。

通関士学習にどう役立つ?

通関士の用語は、一度読んだだけではなかなか定着しません。この記事で紹介した頻出用語を、スキマ時間に何度も「見て・判定して」を繰り返せます。間違えた用語は自動で復習に回るため、参考書を最初から読み直す手間もかかりません。「参考書での学習+アプリでの反復」の組み合わせで、用語の暗記がぐっと楽になります。

「単語なう」で得をするのはこんな人

単語なうは、次のような「まとまった勉強時間を取りにくい人」ほど効果を実感しやすいアプリです。自分に当てはまるか、チェックしてみてください。

  • 働きながら独学で通関士を目指す社会人
    平日に机に向かう時間がほとんど取れなくても、通勤電車や昼休みの数分が学習時間に変わります。
  • 家事や育児の合間に勉強したい人
    一問あたり数秒で進むので、細切れの時間でも一語でも前に進められます。
  • 参考書だと三日坊主になりがちな人
    〇×で答えるテンポと、間違いがつぶれていく手応えが、続けるモチベーションになります。
  • 通学・通勤時間が長い学生や受験生
    毎日の移動時間を、まるごと用語暗記の時間に変えられます。
  • 直前期に苦手な用語だけ詰めたい人
    間違えた用語が自動で復習に回るため、弱点だけを集中的につぶせます。

逆に言えば、「勉強時間が足りない」「覚えてもすぐ忘れる」という悩みを持つ人すべてに、単語なうは効きます。空いた数分を得点力に変える習慣を、今日から始めてみてください。

暗記アプリ「単語なう」をApp Storeで無料ダウンロード

iPhone対応/基本無料でご利用いただけます。

用語を使った通関士学習の進め方

  1. まず用語をインプット:この記事の用語のように、頻出語の意味をざっと頭に入れます。
  2. アプリで反復:単語なうで毎日数分、用語と意味を〇×で確認し、記憶を定着させます。
  3. 過去問で確認:用語が頭に入った状態で過去問を解くと、選択肢を判断しやすくなります。
  4. 間違えた用語に戻る:迷った用語は、アプリの復習でもう一度つぶしておきます。

よくある質問

通関士の用語はどのくらい覚えればいい?

まずは本記事のような基礎用語を確実に押さえましょう。そのうえで過去問を解きながら、わからない用語が出てきたら都度覚えていくのが効率的です。

アプリと参考書、どちらで勉強すべき?

両方の併用がおすすめです。参考書でじっくり理解し、アプリでスキマ時間に反復する役割分担にすると、限られた時間でも効率よく学習を進められます。

まとめ

通関士合格の近道は、頻出用語の意味を早い段階で固めてしまうことです。まずは今回の30語から押さえ、過去問演習と並行して語彙を増やしていきましょう。スキマ時間の反復には、暗記アプリ「単語なう」をぜひ活用してみてください。