建築設備士の勉強で、多くの人が最初につまずくのが専門用語です。「顕熱・潜熱・圧縮式冷凍機」など、意味があいまいなまま問題を解いても、選択肢の正誤がなかなか判断できません。逆に言えば、頻出用語の意味を先に押さえてしまえば、問題文の理解スピードは一気に上がり、得点も安定します。
この記事では、建築設備士でくり返し問われる用語を30個厳選し、分野別に意味つきでまとめました。通勤・通学のスキマ時間にざっと目を通すだけでも、学習効率が変わってきます。記事の後半では、こうした用語をスマホでテンポよく暗記できる無料アプリ「単語なう」も紹介します。
建築設備士合格は「用語の理解」から始まる
建築設備士の試験では、用語や制度の意味を正しく理解しているかが問われます。定義をあいまいに覚えていると、ひっかけの選択肢に引っかかりやすくなります。
まずは用語の意味を一通りインプットし、そのうえで過去問を解くと、理解の定着が早くなります。以下の30語は、いずれも本試験でくり返し登場する基礎用語ばかりです。一語ずつ「自分の言葉で説明できるか」を意識しながら読んでみてください。
建築設備士の頻出用語30選(分野別まとめ)
空調・冷凍
- 顕熱(けんねつ):物質の温度変化に伴う熱。物質の状態は変わらず温度だけが上下する時に生じる熱です。
- 潜熱(せんねつ):物質の温度が変わらずに状態が変わる時に伴う熱。蒸発や凝縮の際に生じます。
- 圧縮式冷凍機:蒸発、圧縮、凝縮、膨張の4つのサイクルを繰り返して冷房作用を行う機器です。
- p-h線図:モリエル線図とも呼ばれ、蒸気圧縮式冷凍方式での冷媒の状態変化を表す図です。
- アプローチ:冷却塔の設計条件で、冷却水の出口温度と外気の湿球温度との差。通常5℃程度が目安です。
- デフロスト運転:ヒートポンプエアコンで低温多湿時に室外機の熱交換器に付く霜を除去する運転のことです。
- 第三種機械換気(だいさんしゅきかいかんき):排気側に送風機を付けて室内を負圧にし、給気は自然に流れ込む換気方式です。
- ルーフファン:屋根上に設置される換気扇で、大規模工場や倉庫など大風量が必要な建物に用いられます。
- ULPAフィルター:超高性能エアフィルターで、きわめて小さい粒子をも捕集する能力を持つフィルターです。
給排水衛生
- 水頭(すいとう):流体のもつエネルギーを水柱の高さに換算したもので、圧力水頭、速度水頭、位置水頭があります。
- 直結給水方式(ちょくけつきゅうすい):水道本管の圧力をそのまま利用して各所に給水する方式です。敷地内に直接水道を引き込みます。
- 受水槽(じゅすいそう):水道引き込み管から引き込んだ水を貯水するタンクで、1日の総使用量の40~60%が目安です。
- 自己サイホン作用(じこさいほんさよう):排水が満水状態で流れる時、サイホン現象によってトラップの封水が失われる現象です。
- バキュームブレーカー:給水管内に負圧が生じた時に自動的に空気を吸引し、逆流を防止する装置です。
- COD(しーおーでぃー):化学的酸素要求量の略で、水中の有機物汚濁を数値化して表す指標です。
電気・制御
- LED(発光ダイオード)(えるいーでぃー):電流を流すと発光する半導体素子で、少ない電力で明るく発光するため照明に広く利用されています。
- サーミスタ:温度変化に対して電気抵抗が大きく変わる素子で、温度測定センサとして利用されます。
- サーモスタット:温度を自動調整する装置で、空調の加熱器・冷却器の発停制御などに使用されます。
- P(比例)制御法(ひれいせいぎょ):設定値付近の比例帯で出力を100~0%に逆比例させる制御方式です。
- フィードフォワード制御:外乱を予測し、その影響が出る前に先回りして打ち消す制御方式です。
- インターロック回路(かいろ):受変電や空調機器の保護および操作者の安全を目的として機能する制御回路です。
環境・快適性
- コールドドラフト:冬季にガラス面が外気で冷却され、室内の空気が下降気流となって床面に冷気が生じる現象です。
- 新有効温度(ET*)(しんゆうこうおんど):気温、湿度、気流、放射熱、代謝量、着衣量の6要素から算出され、環境の快適性を総合評価する指標です。
- クリモグラフ:地域の気候特性を把握するため、月ごとの平均値から年間の気候推移を示すグラフです。
設備設計基礎
- 絶対温度(ぜったいおんど):シャルルの法則に基づき、0K(摂氏マイナス273.15℃)が最低値とされる温度スケールです。
- 静圧(せいあつ):流動する気体や液体の全圧から動圧を引いた圧力で、流れと垂直に作用する圧力です。
- ゾーニング:建物を使用時間や用途、室の方向などで分け、負荷の性質ごとにいくつかのゾーンに分割することです。
- 熱貫流率(ねつかんりゅうりつ):壁やガラスなどから熱が伝わる速さを表す値で、1時間1㎡あたりの熱移動量(Kcal)で示します。
省エネ・その他
- ライフサイクルコスト(LCC)(えるしーしー):企画から設計、施工、維持管理、解体廃棄まで建物の全生涯にわたる費用の総額です。
- コージェネレーション:発電時の廃熱を給湯や冷暖房の熱源として有効活用する技術です。
建築設備士の用語が覚えられないときの3つのコツ
- 意味を一言で言い換える:長い定義を丸暗記せず、自分の言葉で短く要約すると記憶に残ります。
- 対になる用語をセットで覚える:似た用語や反対の用語をペアで覚えると、違いが整理され混同しにくくなります。
- 毎日少しずつ反復する:一度に詰め込むより、毎日数分の反復が効果的です。間隔をあけて繰り返す「分散学習」を意識しましょう。
とはいえ、毎日コツコツ反復するのは、紙の参考書だけだとなかなか続きません。なぜ「アプリ」が用語暗記に向いているのか、少し掘り下げて説明します。
なぜ建築設備士の用語暗記に「アプリ」が効くのか
建築設備士に挑む人の多くは、仕事や家事と両立しながら学習を進めています。まとまった勉強時間を取りにくいなかで、合否を分けるのはスキマ時間をどれだけ学習に変えられるかです。
人は覚えた用語をすぐ忘れる
心理学者エビングハウスの「忘却曲線」が示すとおり、人は一度覚えたことの多くを数日のうちに忘れます。用語暗記でつまずく人の多くは、記憶力が悪いのではなく、忘れる前に復習するタイミングを逃しているだけです。これを防ぐのが、間隔をあけて何度も思い出す「分散学習(間隔反復)」です。一夜漬けよりも、少ない総時間で記憶が長持ちすることがわかっています。
「いつ復習するか」をアプリが肩代わりする
分散学習が効果的でも、紙の参考書では「どの用語をいつ復習すべきか」を自分で管理する必要があり、これが独学最大のハードルになります。暗記アプリは、間違えた用語を自動でくり返し出題してくれるため、復習スケジュールの管理を丸ごと肩代わりしてくれます。学習者は「今日の数分を解く」ことに集中するだけで、効率のよい反復が自然に回り続けます。さらにスマホなら、1日5分を朝・昼・夜に分けて積み上げる「マイクロラーニング」も無理なく実践できます。
スキマ時間で用語を覚えるなら暗記アプリ「単語なう」
単語なうは、資格や試験の用語を「見て覚える」ことに特化したiPhone向けの暗記アプリです。建築設備士をはじめ、TOEICや英検などの単語・用語を、カードをめくる感覚でテンポよく学習できます。机に向かう時間がとれなくても、通勤電車やちょっとした待ち時間で気軽に進められるのが特長です。

単語なうの3つの特長
- ① 用語と意味を見て〇×で判定するだけ
カードの用語と意味を見て、自分が「合っていた」か「違った」かを〇×で答えます。一問数秒で進むので、リズムよく大量の用語に触れられます。 - ② 間違えた用語は自動でくり返し復習
「×」をつけた用語は復習モードで自動的にくり返し出題されます。苦手な用語だけを効率よくつぶせます。 - ③ 建築設備士・TOEIC・英検など資格別に収録
いまの学習に必要なデッキを選んで、その日の気分に合わせて進められます。
建築設備士学習にどう役立つ?
建築設備士の用語は、一度読んだだけではなかなか定着しません。この記事で紹介した頻出用語を、スキマ時間に何度も「見て・判定して」を繰り返せます。間違えた用語は自動で復習に回るため、参考書を最初から読み直す手間もかかりません。「参考書での学習+アプリでの反復」の組み合わせで、用語の暗記がぐっと楽になります。
「単語なう」で得をするのはこんな人
単語なうは、次のような「まとまった勉強時間を取りにくい人」ほど効果を実感しやすいアプリです。自分に当てはまるか、チェックしてみてください。
- 働きながら独学で建築設備士を目指す社会人
平日に机に向かう時間がほとんど取れなくても、通勤電車や昼休みの数分が学習時間に変わります。 - 家事や育児の合間に勉強したい人
一問あたり数秒で進むので、細切れの時間でも一語でも前に進められます。 - 参考書だと三日坊主になりがちな人
〇×で答えるテンポと、間違いがつぶれていく手応えが、続けるモチベーションになります。 - 通学・通勤時間が長い学生や受験生
毎日の移動時間を、まるごと用語暗記の時間に変えられます。 - 直前期に苦手な用語だけ詰めたい人
間違えた用語が自動で復習に回るため、弱点だけを集中的につぶせます。
逆に言えば、「勉強時間が足りない」「覚えてもすぐ忘れる」という悩みを持つ人すべてに、単語なうは効きます。空いた数分を得点力に変える習慣を、今日から始めてみてください。
iPhone対応/基本無料でご利用いただけます。
用語を使った建築設備士学習の進め方
- まず用語をインプット:この記事の用語のように、頻出語の意味をざっと頭に入れます。
- アプリで反復:単語なうで毎日数分、用語と意味を〇×で確認し、記憶を定着させます。
- 過去問で確認:用語が頭に入った状態で過去問を解くと、選択肢を判断しやすくなります。
- 間違えた用語に戻る:迷った用語は、アプリの復習でもう一度つぶしておきます。
よくある質問
建築設備士の用語はどのくらい覚えればいい?
まずは本記事のような基礎用語を確実に押さえましょう。そのうえで過去問を解きながら、わからない用語が出てきたら都度覚えていくのが効率的です。
アプリと参考書、どちらで勉強すべき?
両方の併用がおすすめです。参考書でじっくり理解し、アプリでスキマ時間に反復する役割分担にすると、限られた時間でも効率よく学習を進められます。
まとめ
建築設備士合格の近道は、頻出用語の意味を早い段階で固めてしまうことです。まずは今回の30語から押さえ、過去問演習と並行して語彙を増やしていきましょう。スキマ時間の反復には、暗記アプリ「単語なう」をぜひ活用してみてください。
