建築士の勉強で、多くの人が最初につまずくのが専門用語です。「建築士法・道路内の建築制限・隅切り」など、意味があいまいなまま問題を解いても、選択肢の正誤がなかなか判断できません。逆に言えば、頻出用語の意味を先に押さえてしまえば、問題文の理解スピードは一気に上がり、得点も安定します。
この記事では、建築士でくり返し問われる用語を30個厳選し、分野別に意味つきでまとめました。通勤・通学のスキマ時間にざっと目を通すだけでも、学習効率が変わってきます。記事の後半では、こうした用語をスマホでテンポよく暗記できる無料アプリ「単語なう」も紹介します。
建築士合格は「用語の理解」から始まる
建築士の試験では、用語や制度の意味を正しく理解しているかが問われます。定義をあいまいに覚えていると、ひっかけの選択肢に引っかかりやすくなります。
まずは用語の意味を一通りインプットし、そのうえで過去問を解くと、理解の定着が早くなります。以下の30語は、いずれも本試験でくり返し登場する基礎用語ばかりです。一語ずつ「自分の言葉で説明できるか」を意識しながら読んでみてください。
建築士の頻出用語30選(分野別まとめ)
法律・制度
- 建築士法:建築物の設計・工事監理に従事する技術者の資格を定めた法律であり、業務の適正化と建築物の質向上を目的とする。
- 道路内の建築制限:建築物や敷地造成の擁壁が道路に突き出すことを禁止する制限で、建築基準法や道路法などで定められている。
- 隅切り:角地の交差点やカーブ部分を切り取り、交通安全と視界確保のために道路状にする処理方法である。
構造・材料
- かぶり厚さ:鉄筋コンクリート構造で、コンクリート表面から内部の鉄筋表面までの厚さのことである。
- 土圧:土と擁壁などの構造物が接するときに、構造物に作用する土からの圧力を指す。
- プレストレストコンクリート構造:PCパネルを組み合わせて建物を構成する構造で、事前に応力を導入した強度の高いコンクリート構造である。
- 押出法ポリスチレン:ポリスチレンを押出発泡成形した断熱材で、板状や筒状の形状で保温材としても利用できる。
- ウレタンフォーム:ポリウレタンを発泡させた材料で、建築では硬質ウレタンフォームが主に断熱材として使用される。
- 大谷石:栃木県宇都宮市で採掘される火山灰由来の石で、古来より外壁や土蔵の建材として用いられてきた。
- いぶし瓦:粘土を焼成し、炭化水素ガスでいぶして銀色の炭素膜を表面に付けた屋根用の瓦である。
- アスファルト:石油に含まれる炭化水素で、舗装材として用いられる残油を指すことが多い。
- エフロレッセンス:コンクリートやモルタルの表面に白い生成物が浮き出る白華現象のことである。
施工・工事
- 圧送:ポンプで圧力をかけて強制的に流すことで、現場ではコンクリートを型枠に注入する作業を指す。
- 工程計画:全工事期間内で各工事の実施順序を計画し、品質向上やコスト削減、安全確保を図る計画である。
- 支柱の盛替え:建築工事で支柱から替わりの支柱へ荷重を移し替える作業で、コンクリートが完全に硬化する前に行う。
- メンブレン防水工事:屋上やバルコニーに施工される不透水性の膜材を用いた防水工事の総称である。
- リサイクル法:廃棄物の分別回収と再資源化を定めた法律で、建設リサイクル法など複数の種類がある。
- 腕木(うでき):仮設足場で、垂直の支柱である建地を繋ぐ短い単管パイプ部材を指す。
建築設計
- 採光有効面積:窓やその他開口部などを通じて、室内に自然光を取り入れることが可能な有効面積の総量である。
- 雨掛かり(あまかかり):建物が雨に直接濡れる部分で、軒下などの遮蔽がない外壁面が該当する。
- 大壁(おおかべ):構造材の柱を壁厚の中に埋め込み、柱が見えないようにした壁の納まり方法である。
- R階(あーるかい):屋上の階を意味し、Rは屋上を表すRoofの略で、RFと表記される場合もある。
- 内々(うちうち):寸法測定の基準で、内側から内側までの距離を指す計測方法である。
建築様式・歴史
- 石垣(いしがき):石を積み上げて作った壁で、独立して積むか山や堤の側面に積み重ねて構築する。
- 権現造り(ごんげんづくり):平安時代に始まり江戸時代に流行した、本殿と拝殿を幣殿で繋いだ神社建築様式である。
- 囲炉裏(いろり):暖房や炊事のために日本家屋の床面に設けられた炉で、古くから居間に配置された。
- 織部床(おりべどこ):床の間の形式で、壁を簡易的に床の間にした奥行きのない床である。
環境・設備
- 冷暖房設備:住宅やオフィスなど様々な施設の空調を快適な温度に整える冷房・暖房設備である。
- 公共建築:市役所や公民館など、社会一般の人々に関わる事業を行うために建てられた建物である。
- 地球環境:地球全体を一つの生態系として捉えた場合の、相互に依存・影響し合う地球全体の環境である。
建築士の用語が覚えられないときの3つのコツ
- 意味を一言で言い換える:長い定義を丸暗記せず、自分の言葉で短く要約すると記憶に残ります。
- 対になる用語をセットで覚える:似た用語や反対の用語をペアで覚えると、違いが整理され混同しにくくなります。
- 毎日少しずつ反復する:一度に詰め込むより、毎日数分の反復が効果的です。間隔をあけて繰り返す「分散学習」を意識しましょう。
とはいえ、毎日コツコツ反復するのは、紙の参考書だけだとなかなか続きません。なぜ「アプリ」が用語暗記に向いているのか、少し掘り下げて説明します。
なぜ建築士の用語暗記に「アプリ」が効くのか
建築士に挑む人の多くは、仕事や家事と両立しながら学習を進めています。まとまった勉強時間を取りにくいなかで、合否を分けるのはスキマ時間をどれだけ学習に変えられるかです。
人は覚えた用語をすぐ忘れる
心理学者エビングハウスの「忘却曲線」が示すとおり、人は一度覚えたことの多くを数日のうちに忘れます。用語暗記でつまずく人の多くは、記憶力が悪いのではなく、忘れる前に復習するタイミングを逃しているだけです。これを防ぐのが、間隔をあけて何度も思い出す「分散学習(間隔反復)」です。一夜漬けよりも、少ない総時間で記憶が長持ちすることがわかっています。
「いつ復習するか」をアプリが肩代わりする
分散学習が効果的でも、紙の参考書では「どの用語をいつ復習すべきか」を自分で管理する必要があり、これが独学最大のハードルになります。暗記アプリは、間違えた用語を自動でくり返し出題してくれるため、復習スケジュールの管理を丸ごと肩代わりしてくれます。学習者は「今日の数分を解く」ことに集中するだけで、効率のよい反復が自然に回り続けます。さらにスマホなら、1日5分を朝・昼・夜に分けて積み上げる「マイクロラーニング」も無理なく実践できます。
スキマ時間で用語を覚えるなら暗記アプリ「単語なう」
単語なうは、資格や試験の用語を「見て覚える」ことに特化したiPhone向けの暗記アプリです。建築士をはじめ、TOEICや英検などの単語・用語を、カードをめくる感覚でテンポよく学習できます。机に向かう時間がとれなくても、通勤電車やちょっとした待ち時間で気軽に進められるのが特長です。

単語なうの3つの特長
- ① 用語と意味を見て〇×で判定するだけ
カードの用語と意味を見て、自分が「合っていた」か「違った」かを〇×で答えます。一問数秒で進むので、リズムよく大量の用語に触れられます。 - ② 間違えた用語は自動でくり返し復習
「×」をつけた用語は復習モードで自動的にくり返し出題されます。苦手な用語だけを効率よくつぶせます。 - ③ 建築士・TOEIC・英検など資格別に収録
いまの学習に必要なデッキを選んで、その日の気分に合わせて進められます。
建築士学習にどう役立つ?
建築士の用語は、一度読んだだけではなかなか定着しません。この記事で紹介した頻出用語を、スキマ時間に何度も「見て・判定して」を繰り返せます。間違えた用語は自動で復習に回るため、参考書を最初から読み直す手間もかかりません。「参考書での学習+アプリでの反復」の組み合わせで、用語の暗記がぐっと楽になります。
「単語なう」で得をするのはこんな人
単語なうは、次のような「まとまった勉強時間を取りにくい人」ほど効果を実感しやすいアプリです。自分に当てはまるか、チェックしてみてください。
- 働きながら独学で建築士を目指す社会人
平日に机に向かう時間がほとんど取れなくても、通勤電車や昼休みの数分が学習時間に変わります。 - 家事や育児の合間に勉強したい人
一問あたり数秒で進むので、細切れの時間でも一語でも前に進められます。 - 参考書だと三日坊主になりがちな人
〇×で答えるテンポと、間違いがつぶれていく手応えが、続けるモチベーションになります。 - 通学・通勤時間が長い学生や受験生
毎日の移動時間を、まるごと用語暗記の時間に変えられます。 - 直前期に苦手な用語だけ詰めたい人
間違えた用語が自動で復習に回るため、弱点だけを集中的につぶせます。
逆に言えば、「勉強時間が足りない」「覚えてもすぐ忘れる」という悩みを持つ人すべてに、単語なうは効きます。空いた数分を得点力に変える習慣を、今日から始めてみてください。
iPhone対応/基本無料でご利用いただけます。
用語を使った建築士学習の進め方
- まず用語をインプット:この記事の用語のように、頻出語の意味をざっと頭に入れます。
- アプリで反復:単語なうで毎日数分、用語と意味を〇×で確認し、記憶を定着させます。
- 過去問で確認:用語が頭に入った状態で過去問を解くと、選択肢を判断しやすくなります。
- 間違えた用語に戻る:迷った用語は、アプリの復習でもう一度つぶしておきます。
よくある質問
建築士の用語はどのくらい覚えればいい?
まずは本記事のような基礎用語を確実に押さえましょう。そのうえで過去問を解きながら、わからない用語が出てきたら都度覚えていくのが効率的です。
アプリと参考書、どちらで勉強すべき?
両方の併用がおすすめです。参考書でじっくり理解し、アプリでスキマ時間に反復する役割分担にすると、限られた時間でも効率よく学習を進められます。
まとめ
建築士合格の近道は、頻出用語の意味を早い段階で固めてしまうことです。まずは今回の30語から押さえ、過去問演習と並行して語彙を増やしていきましょう。スキマ時間の反復には、暗記アプリ「単語なう」をぜひ活用してみてください。
